↓美味い珈琲を啜り、何となく新聞に眼を通す…「喫茶店で独り」という時間の典型かもしれない。

↑灰皿が無く、煙草を点ける訳にも行かないのは「時勢」というものであろうが…
↓<喫茶マドラグ>という店が在る。噂を聞いて、訪ねてみたいと思っていた。

↑地下鉄の烏丸御池駅から然程遠くないのだが、何やら幾つもの細かい通が在り、多少迷いながら、更に暑さで酷い汗もかきながら辿り着いた。
↓長く<喫茶セブン>と号していたという旧い喫茶店を再生させて、店主氏の奥様が大ファンであるフランスの女優ブリジット・バルドーが愛した別荘の名を冠して<喫茶マドラグ>としたのだそうだ。

↓ブリジット・バルドーは「マドラグへ還りたい…」と愛する別荘に言及することが頻繁であったらしいが、この店も「還りたい…」というような想いが沸き起こるような、「古き善き喫茶店」という風合いだ。

↓空気感が酷く好かった。そして「人気店!」だ…

↑開店の11時半に行けば直ぐに満席になった。「席の利用は12時半までで」という話しだったが、ドンドン来店客が在って「12時半頃から御予約…」という話しになっていた。
↓こんな「玉子サンドウィッチ」が供されている。「卵を何個使っている??」と余計なことを考えてしまったが、分厚い熱い玉子焼きに、仄かにソースが入って「初めて!!」という感じで心動かされた一皿だった。

↑これは<コロナ>という伝統を誇った洋食店が閉店した際、その名物メニューを継承したのだという。
こちらの店主氏は、京都の街で愛された喫茶店やそれらで供されていたメニューを再生して受継ぐというような、
「京都喫茶文化遺産」という活動を展開しているようだ。面白いと思った。
↓程好く濃いオリジナルブレンドを頂きながら、「きっとまた来よう!」と考えていた…
