二宮尊徳先生幼時之像…:資生館小学校:札幌(2022.12.10)

↓少年の像だが、こうして観るとなかなかに凛々しい…
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↑近隣の皆さんに親しまれている像なのだろう。寒さを凌ぐべく、ニットのキャップを被せられ、ニットのマフラーも着用だ。

二宮尊徳(1787‐1856)は、経世済民を目指して報徳思想を唱え、報徳仕法と呼ばれる農村復興政策を指導したという人物だ。「金治郎」と署名している例が多いということだが、一般的に「二宮金次郎」で通っている。

小田原大久保家の知行地であった村で生まれ育つのだが、少年時代に父が逝去したことから、二宮金次郎が家族を支えようと働く。朝は早起きして薪を取り、夜はわらじを作った。やがて母も逝去してしまい、未だ幼かった弟達を母の実家に預け、自身は祖父の下に身を寄せた。そういう境涯から身を興す人物だ。

↓こういうような具合に、小学校の校舎の直ぐ傍、交番が在る辺りに二宮金次郎が佇んでいる。
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「薪を背負いながら本を読んで歩く」という像に関しては、寧ろ明治期以降の伝記等で知られ、修身(道徳)で取上げられて普及したということのようだ。二宮金次郎が、貧しい中でも勉学の志が高く、読書に勤しんだのは事実であるようだ。祖父の家で夜に読書をしていて、吝嗇な祖父に「燈油が勿体無い」と叱られてしまったという。それを受けて、近所の堤防にアブラナを植え、それで菜種油を取って燈油として利用したという。楽でもない境涯の中、工夫しながら勉学の志を遂げたという人物であることは間違いない。が、この「薪を背負いながら本を読んで歩く」というのは、少し不明点が多い感じのようだ。

↓色々なことは在るが、学ぶ機会を見出すことの尊さ、学ぶ場である学校に在る有難さというようなことの象徴として、この「二宮金次郎」も悪くないと思いながら眺めた。
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それはそれとして…足元が悪い場合も在る時季、歩きながら何かを読むようなことは些か危険なので感心しない…(特に何かを読んでいたでもない中、その辺を歩いて派手に転倒したということが在ったばかりなので、凄くそういうことが気になった…)

「ようこそ狸小路」…(2022.12.10)

狸小路商店街を歩いていた。

↓商店街のキャラクターのオブジェが何やら“札”を提げているのを眼に留めた…
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↑辺りに外国人旅客の姿が見受けられるようになり、その数も増えると考えられているという御話しだ。

実はこの日、土産物のようなモノを含めて種々売っているらしい店に多数の人が集まって何やらやっていたのだが、何処かから来た外国人の団体と見受けられた。団体という程でもなく、2人連れで歩いている人達が、何語か判り悪い外国語で喋っているという様子も視掛けた。既に些か外国人旅客は見受けられるようになった。

それにしても、札幌都心の狸小路商店街の場合、何処からであろうと札幌を来訪する人達が立寄るということ自体が大切なのだと思う。外国人だけでもないのではないか?

一杯の珈琲=<フレンチ>…(2022.12.10)

午後に至り、札幌都心部を漫然と歩き廻るような感であった中、以前から気に入っている店の近くに在ることに気付いた。

↓この店だ…
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↓地階へ下りるようになっている…
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↓奥の席に陣取った…
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↑席に着いた時、偶々空いていたのでテーブルが並ぶ感じの画を撮ったが、直ぐに来店客で埋まった。何時も混んでいる店と言えると思う。

↓「テーブルに灰皿」というのが、最近では稀かもしれない。
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↓<フレンチ>と呼ばれるキツい焙煎のブレンドを頼む。そして煙草を点ける…
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↑店内、全テーブルで煙草が点いているような感じだ…

↓札幌都心に在る場面では「憶えておきたい場所」という感だ…
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カタロースかつ定食…:<とんかつ 札幌 檍>(2022.12.10)

特段に何かの用事を足すことが出来るというのでもない土曜日ということになった。

↓札幌都心部へ出て、こういう昼食を摂った。
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↑メニュー表に「300g」と在った。大きく分厚い「カタロース」を使うとんかつだ。

↓「美味いとんかつの店」として凄く知られていると聞き、一寸寄ってみたのだった。
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↓こんな看板が掲出されていた。
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↓「開店直後」にこの場に在り、店内に入って食事を摂ることとした。
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↑「檍」は「あおき」と読む。「柾(まさき)」の別称であるという。初夏に白緑色の小花が多数咲き、秋に赤い実を結ぶそうだ。生け垣に用いているという。

↓「一番乗り」でカウンターの隅に陣取った。とんかつが揚るのを待って、それを頂いていた間に席は概ね埋まって来た…
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↓とんかつに岩塩を振るという頂き方を提案していた。これを試したが、最良な豚肉の味が一層愉しめるという感だった。
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↓こういう具合に供される。「御飯を少し少なく…」と申し出たが、肉のヴォリュームを想うと、自身にはそれが妥当だった。
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↓「肉を頂いている!!」と強く実感するような感じになっているとんかつだ…
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実はこの店を気に入っているという方が「“トンカツ”とでも言えば、あの店と比べて如何かというように考えたくなる。“トンカツ”という“概念”が変わって、圧倒的な存在感の“新たな標準”ということになる」というようなことを話していたのを聴いた。それを確かめようとした訳だが、「そのとおり!」というように思った。「店名」となっている木のように「多数の花が咲いて実を結ぶ」というような、「美味さの悦び」という花が咲き、「大満足」という観を結ぶ感である。

時にはこういうのも好い…