祇園白川…(2022.12.24)

夜、宿へ引揚げようと辺りを歩き廻った…

↓祇園白川の辺りだ…
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↓独特な風情を眺めた…
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↓朝、昼、夜と精力的に歩き廻り、何か愉しかった一日を振り返りながら、悠然と引揚げていた…
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何か強く記憶に残るような感じの一日だった…

本能寺…(2022.12.24)

少しだけ古い記憶を辿る。寺町の老舗喫茶店を初めて訪れた時、「あの本能寺の傍?」と少し驚いた。やがて同行者も在る状況で京都に入り、ホットケーキと珈琲を愉しんで「想い出の店」という様相になったのだが、その時も「あそこが本能寺…」と脇を通り過ぎた。更に暑い盛りに辺りを動き回って老舗喫茶店に立寄った経過は在ったが、本能寺に立寄ったのでもなかった。

そういう経過を経て、今般はフランチャイズチェーンの中で、その名も「本能寺店」を号する場所でハイボールを頂いて寛いだという経過の中、御勘定を済ませながら、「直ぐ傍の本能寺に御参りに…」と言いながら退出したのだったが、本当に本能寺に立寄ってみたのだ。

場所に出くわして以来、随分と長い時間を経て、漸く本能寺に立寄ったということになる。

寺町の老舗喫茶店辺りから御池通側に歩を進めた側に入口が在るのだが、何か物々しい標柱が据えられている。かの織田信長に所縁の本能寺という訳である。
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↓辻説法に建つ日蓮上人というイメージの像が据えられている。本能寺は法華宗の寺である。
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織田信長が明智光秀の襲撃を受けて斃れた本能寺は、現在地に在ったのではない。現在地に関しては、豊臣秀吉が「寺を街の端の側に集め…」というように区画整理―寺町辺りが、秀吉の時代の「繁華な街の端」であったようで、幕末や明治初期までそういう感じであったようだ―の中で構想し、当時は織田信長が討たれた一件で焼け落ちて―明智勢は織田勢を追い詰めるべく火を使ったようだが、信長の警護の任に就いた人達が鉄砲を主要装備としていて、多量の火薬が当たりに在った関係で、事変に際して想像を絶する大爆発が起こって辺りが粉砕されたという説が在るようだ…―しまって、何れにしても再建せざるを得なかった本能寺を現在地の辺りに移転させたのである。

↓いよいよこの本能寺を御参りする。が、「本能寺」の「能」の字について、「やや独特な書体」が用いられていることに気付く。「能」には「ヒ」が入っている。「ヒ」は「火」に通じる。焼け落ちた歴史を思うと、「火」はロクでもない…そこで少し変わった書体が用いられるようになったらしい。
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↓そして中へ…本堂に詣でて、かの織田信長の歴史を伝える寺に辿り着いたことに感謝である…
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↓奥に織田信長を祀る廟も在った。
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少し前に訪ねた、織田信長を祀った建勲神社とも少し色合いが違う何かを感じるのが、この本能寺だった。

↓本能寺には<宝物館>(有料)が在って、織田信長に所縁の刀剣等、少し面白いモノが観られる。こういうのも一寸興味深い…
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↓<宝物館>は写真撮影は「御遠慮願います」なのだが、構わないというモノも在る。この甲冑がそういう構わないモノである。
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↓明治時代の前半、幕末期からの甲冑職人が「織田信長公のモノ」を想って造ったという甲冑が寺に寄贈された経過が在るのだそうだ。そのモノが飾られている。
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↑なるほど、かの織田信長が幾つかの合戦の際に着用したモノを想起させる。加えて、「武士の実用品」として甲冑が大事にされていた時代の最後の時期の「本物だけが備える何か」が感じられる。余計な説明抜きに「見事な工芸品」として見入ってしまうものが在った。

↓そんなことで、少し面白い時間を過ごしたと思う…
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「寄りそうで寄れない…」というような経過が在って、「漸く寄った!」で興味深かった本能寺である。少し強く記憶に残る場所となった…

一杯のハイボール…:京都市役所の傍(2022.12.24)

↓佳いウイスキーをグラスに注いで、ソーダで割って丁寧に混ぜたハイボール…こういう飲物を昼間から頂くのは好い…
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↑「本日のウイスキー」ということで御店で択んだウイスキーのハイボールを手軽に飲むことが出来る。「実に好い!!」と思った。

京都市本庁舎の立派な建築を望むような辺りにコンビニが在る。色々なオフィスも在る辺りで、地下鉄の駅の傍で、人が多いのでコンビニは繁盛しているように見える。そのコンビニの入口から脇の方へ入ると、何やら「居心地が好さそうな小さなバー」という空間が在る。少し意表を突かれる…

↓ウイスキー等の品揃えがなかなかに立派だ。<厚岸>というような、渋いレアなモノまであると、御店の方と言葉を交わし始めた。最近は「日本のウイスキー」が「変に(?)人気」で、意外に入手し悪い。この店は、サントリーやニッカのよく知られた銘柄が概ね一通り揃って並んでいて、視ていて頬が緩んだ…
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↓実際には「午後2時台」だったが、「バーでハイボールを傾け、言葉を交わした御店の方と暫し語らう」という「夜遅く…」のような行動様式で苦笑いが漏れた。
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フランチャイズチェーンであるというバーは「本能寺店」と号している。確か京都市本庁舎等、辺りの住所に「本能寺」と入っていたと記憶している。そんなことで「本能寺なら直ぐ傍」という話しになった。かの織田信長が討たれてしまった本能寺は現在地とは違う場所であった。現在地というのは“寺町”と呼び習わされるようになった地域が形成された、かの豊臣秀吉による区画整理で、本能寺が現在地辺りに建てられたという事が起源だ。

暫し愉しい感じで一息入れた場所である。御勘定を済ませながら、「直ぐ傍の本能寺に御参りに…」と言いながら退出したのだった。こういう「街角で気軽に1杯」という場所は、何やら嬉しい。記憶に留めたい。

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