<しづか>=7100形蒸気機関車:小樽市総合博物館(2023.03.04)

2019年5月2日に観た記録が在るのだが、小樽の博物館に展示されている古い蒸気機関車を不意に眺めたくなった。あの博物館では屋外に鉄道車輛が展示されている場所が在るのだが、冬季は車輛等を覆って風雪から護るようにしている関係で辺りに近付けない。が、明治時代に北海道に鉄道が走り始めた頃、米国企業の工場に発注した蒸気機関車が導入されたのだが、後に「7100形」という呼称が与えられた一連の機関車の1輛が館内の展示室出入口辺りに鎮座している。

↓展示室入口から入ると、こういう具合に機関車が鎮座している訳だ。
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↓1880年代の車輛で、後の日本の蒸気機関車と比べて少し小ぶりだが、それでも近くで観ると迫力は在る。
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↓小樽に在るこの機関車は「6号機」で、先頭に「6」と大きく書かれている。
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↓製造に携わった米国のポーター社のプレート等が在る。
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1880年製造の1号機が<義經>(義経)、2号機が<辯慶>(弁慶)と、1882年製造の3号機が<比羅夫>、4号機が<光圀>と、1884年製造の5号機が<信廣>と各々愛称を与えられた。1885年製造の6号機は<しづか>と命名された。間隔が少し開き、1889年に2輛製造されているが、これらには愛称は冠せられていなかった。同型が計8輛在ったのだ。

↓テンダーに<しづか>と確り愛称も入っている。
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↓説明の表示も掲出されていた。
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↑仕様データは英語とロシア語も入っていた…

↓運転台だ…
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↓所謂「西部劇」の時代の設計で、独特なデザインの蒸気機関車で面白い。
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炭鉱を開発し、石炭を運び出す輸送手段である鉄道の敷設が進められた関係で、北海道の鉄道敷設は国内の他地域と比べて比較的早い。小樽市総合博物館が在る手宮は、北海道で最初の鉄道が敷設された地域という経過も在る。内陸の幌内炭鉱の石炭を小樽へ運び、船積みして需要先へ送り出すということが企図されたのだ。

↓石炭輸送に加えて、客車を牽引した例も在ったようだが、明治時代の乗客の夢や希望も運んでいた筈の米国生まれで在る機関車を眺め、何となく色々と想い巡らせていた。
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肴を愉しむ…:<咲か蔵>(Sakagura)(2023.03.04)

所用に合わせて札幌まで出て、一寸ゆったりとすれば善いのだが、移動途中の旭川で早起きし、何やら朝から動き回るような感じで「些か草臥れたかもしれない…」というのが正直なところで夕刻に至った。夕刻と言っても午後5時台で、未だ真っ暗でもない時間帯だ。

札幌駅に近い宿に入って一息入れていたが、「早目に夕食を愉しんで、“何時でも御休み頂いて構いません”ということにしよう」と思い立った。そして札幌駅北口の側を少しだけ歩いた。

↓こんな店を眼に留めた。
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↑<咲か蔵>という看板は「さかぐら」と読むようだ。

↓豊富な種類の肴を供する様子であった。
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↓お通しとハイボールを頂きながら、料理を待つことにした。
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↓多分、鴨肉だと思う。お通しが好かった。
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↓「おまかせ黒おでん4点盛り」というモノを御願いした。
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↑日高昆布の出汁であるという。(個人的には利尻昆布も推したいが…)その出汁が滲みたおでんは凄く好かった。

↓「蟹ぶっかけこぼれ寿司」というモノを摘んだ。所謂“軍艦”の寿司に蟹の解し身をたっぷりと載せたというモノだ。
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↑実は…「蟹の身?何年間も摘まんだ覚えが無い…」という様子なので御願いしてみた。好かった。

↓「焼き牡蠣」も摘まんだ。時季なので“御薦め”としている様子だった。厚岸から送られて来ているモノのようだ。
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↑良質なモノはシンプルに炭火で焼くというような調理法で頂くのが好いと改めて思った。

何か「他地域の人達が“北海道!”と愉しむような肴」と「地元の人達が時に愉しむ肴」とを混淆したというような感の料理が供されていた。札幌駅の北西側、便利な場所でもある。記憶に留めたい感の場所だ。それにしても蟹や牡蠣は随分と久し振りだったので好かった…

一杯の珈琲=<フレンチ>とニューヨークチーズケーキと…(2023.03.04)

路面電車のすすきの停留所から然程遠くない辺りに、気に入っているカフェが在る。中はバンド演奏等も出来るような設えで設備や楽器類も入っている。
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↑立寄って一息入れることにした。

↓「ケーキセット」…珈琲とケーキとを御願いした。
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↓ケーキはニューヨークチーズケーキだ。しっとりしていて好かった…
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↓珈琲は深めな焙煎のブレンド…<フレンチ>を御願いした。
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↓こういう感じで寛ぐことも出来るというルールの御店だ。
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↓ここで一息入れると、宿のチェックイン可能時間帯に差し掛かるので、足を向けることとした。
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↓地階のライブハウス的な雰囲気のカフェである。なかなかに気に入っている。
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<1103>…:南1条西5丁目辺り…:札幌の路面電車(2023.03.04)

<A1201>が西側へ去って行ったのを見送った。程無く、西側から東側へ、西4丁目停留所を目指している路面電車が現れた。

↓静かに現れたのは低床型の車輛だ。
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↓<1103>である。
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↑低床型車両を増備して旧車と換えようという動きの中、A1200形よりも製造し易い、連接式ではない1100形が近年は増えている。

↓西4丁目停留所へ向かって進んでいる。
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↓雪が消えてしまっている路面が目立つが、他方で雪が少し降っていた。
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雪が降る中で路面電車が走るような様子は、何か「札幌らしい」というような気がする。

<A1201>…:南1条西5丁目辺り…:札幌の路面電車(2023.03.04)

半世紀以上も札幌の街を走り続けている路面電車を眺めて佇み、腕時計に眼を落し、昼食を摂りに寄りたかった店の開店に何分か間が在ると思っていた。そういうことなら?何となく路面電車でも眺めているのも悪くないかもしれないと思い付いた。

↓何やら横断歩道の辺りに路面電車が現れた。
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↑新しい低床型の車輛だ。車輛を観て、少し首を傾げた。連接式のA1200形に見えるが、新しい車輛として近年は連接式ではない1100形を増備中だった筈だ。

↓見覚えが無いように思ったのはラッピングの故だったと判った。札幌に初めて登場した低床型の路面電車である<A1201>だが、何時の間にかラッピングが施されていたのだった。
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↓ラッピングの<A1201>は西寄りの方へ去って行った。
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或いは?これからは低床型の新しい車輛にラッピングという例も増えて行くかもしれないと思いながら見送った。

<214>…:南1条西5丁目辺り…:札幌の路面電車(2023.03.04)

到着した札幌駅を出て、西寄りの道を南下して道庁の辺りに至り、更に南下して大通公園を越えると南1条通に至る。

↓南1条通には路面電車の軌道が敷かれている。
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↑交差点辺りに佇んで眺めると<214>が現れた。西4丁目停留所を出て西8丁目停留所を目指している。

↓横断歩道を通り過ぎて西寄りへ進んでいる。
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↓札幌の路面電車では、古風な姿の「200番台」の車輛の外観が好きだ。何れも半世紀以上も走る“老兵”なのだが…
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南1条通は、札幌の路面電車では最も北側に敷かれている軌道ということになる。ということは?日本国内の路面電車で最も北を電車が行き交っている場所ということにもなる。「だから?」という話しだが…

<ペスカトーレ>:<iL-CHIANTI SAPPORO>(イルキャンティ サッポロ)(2023.03.04)

↓ドレッシングやチョコレートを売っている自販機が、何やら目立つ…
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↓ランチ営業もやっている少し気に入った御店で、オリジナルのドレッシングを自販機で売っている訳である。
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↓開店した頃に立寄った。
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↓奥側に進んでテーブルに陣取った。
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↓オリジナルドレッシングの美味しいサラダとスープを頂きながら、料理の登場を待つ…
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↓御願いしたのは、海鮮をトマトソースで和えたパスタである。<ペスカトーレ>だ…
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↓一寸好い感じだ。
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↓食後に珈琲も頂いて寛いだ。
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こういう「イタリアン」は凄く好きだ…

工事中…:<北海道庁旧本庁舎>(赤レンガ)(2023.03.04)

旭川での所用の後、札幌での所用ということになっている。そこで札幌へ移動だ。

そういうように言えば、何やら予定が詰まっているかのようではあるが、実はその限りでもない。旭川でもっとのんびりしていても構わなかったのだが、何となく朝から札幌へ移動してしまった。

↓札幌駅からふらりと街へ踏み出して歩を進めると、これに出くわした。
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↑工事のための覆いに建物の画が描かれている。覆いが無い時には、実際に描かれているような感じで建物が見える。

交っている降雪の中でこの画を観るのも悪くないと思った。

<カムイ>:789系電車:札幌駅(2023.03.04)

旭川駅を発った列車は順調に走り続けた。途中に居眠りに陥ってしまったが、運行時間の1時間25分はあっと言う間に過ぎた…

↓札幌駅に着いた。
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↑画は列車の先頭側だ。

↓忙しい札幌駅の場合、到着した列車は素早く回送し、別な列車がホームを使うようにする例が多い様子だ。列車先頭の<カムイ>という愛称の表示は、素早く<回送>に切り替わる。
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以降は所用の時まで、札幌で細かいことを気にせずに過ごすことになる。

<カムイ>:789系電車:旭川駅(2023.03.04)

旭川と札幌との往来に関して、個人的には「余り深く考えずに旭川駅に足を運び、特急列車の自由席で往復する切符を窓口で求める」と好いということに「してしまっている」感である。今般もそういうことにした。勿論、少し違う方式を採る場合も在るのだが。

↓旭川駅で切符を求めて、改札を潜って乗場を目指せば、既に札幌へ向かう列車が待機中であった。
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↓5輛編成の789系電車だ。<カムイ>の仕様である。1輛が指定席で、残る4輛は自由席だ。時間帯や曜日にもよるであろうが、自由席もそこそこに乗車率は高い感じだ。
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↓列車の先頭側に陣取った…
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↓この<カムイ>の仕様の車輛は凄く見栄えが好いと思っている。
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「土曜日の朝」の、札幌到着後に動き易い感じの時間帯に発車する列車で、そこそこに賑わっていて、途中駅からの乗車も少なくなかった。