元地へ…:<新桃岩トンネル>(北海道道765号元地香深線)(2023.06.25)

香深港にフェリーで到着し、ふらりと歩き始めた。

香深港周辺の沿岸部、平坦な辺りから少し内陸側に入り込んでみると、少し急な傾斜の坂道になる。島の陸地は丘陵状に隆起していて、丘陵が沿岸の平地に迫るような感じになっているといことがよく判る。

↓少し急な坂を上がり切ったような辺りにこういう標識が在る。
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↑右側の矢印の側へ向かうと、よく知られたトレッキングコースへ向かうことが出来る。左側はトンネルが在って、島の西側の海岸部に通じる道だ。

↓未だ通ったことが無かったトンネルに何やら惹かれた。
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↓2015年末に竣工し、2016年から供用されたと聞く<新桃岩トンネル>だ。1489mの長さであるという。幅6.5mというのは、片側1車線で相互に走る、普通な計2車線の道路の標準的な幅と聞いた。
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↑「1489m」は「1.5㎞弱ということになる。勾配がキツいということでもなければ、20分前後で歩くことが可能と見受けられる距離だ。

↓歩道が設えられている。歩いてみることについて、特段に支障は無い。
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↓カーブを描く道路がトンネル内に収まっているというような様相だ。遠くから通行中の車輌の灯りが視えているのでもない。音はよく反響していたが。
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↑小さな町の一般的な道路で、車輌通行量は然程多くは無い。反響する走行音が聞こえない場面も存外に多く在った。

↓途中に車輌を停められるような場所が見受けられ、何やら標識も在った。
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↓円筒の一部のようなトンネルのコンクリート壁はしっとりと湿っている感じだった。
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↓何か、少し前に観た映画『シン・仮面ライダー』で、バイクで戦うアクションの場面が在ったことを思い出した。そんな映画の場面に出て来る場所のような感じだと思いながら―あの映画のトンネルの場面はCGを多用していた。この場所で撮った訳ではない…―歩いた。カーブの先にトンネルの出口が見え始めた。
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↓出口だ!到達すると、何か変に強い“達成感”が沸き起こる。
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↓出口を出て一息入れていて見付けた。トンネルの出口は、島の西側の「元地」という地区の傍だ。右に行けば「地蔵岩」が在って、左に行けば「猫台桃台」という眺めの佳い場所が在る。
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特段に細々したことを考えるのでもなく、何となくこのトンネルを歩いて潜り抜けてしまった…

香深港到着…(2023.06.25)

「船で移動」ということになると「酷く揺れる…」と忌避しようという方も見受けられる。勿論、海象条件で揺れる場合は在ろうが、穏やかな日には非常に快適だ。一部の道路を車輌で移動する場合の方が「余程揺れる?」という場合も珍しくないと思う。自身は船での移動が意外に好きだ。

今般は「天候が素晴らしい!」と思い付いて礼文島を目指した。<サイプリア宗谷>は、本当に海上を滑るように進んでいたと思う。殆ど「揺れ」は感じず、甲板上に出て、稚内の様子や洋上に聳え立つ利尻富士の様子を眺めながら、悠然と寛いでいた。

↓「間もなく到着」ということになり、フェリーターミナルが見え始めた。
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↓「下船口は左側」と案内が在った。船首を写真の右側に、船尾を写真の左側に向けるような感じでゆっくりと<サイプリア宗谷>はターミナルに近付いた。
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↓ボーディングブリッジが視える。この橋が船の舷に設けられた出入口に架けられる。
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↓ドンドン近付く…こういう様子は、個人的には頻繁に視るのでもないので、少し面白い。
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↓下船すると通路に入る。色々と「歓迎」の看板が掲げられている。
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↓「ここまで運んでくれてありがとう!」と、戸外に出て<サイプリア宗谷>を眺めた。
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時には船での移動も好いものだと思いながら、上陸した礼文島で歩き始めた。

ノシャップ岬:船上から望む…(2023.06.25)

稚内港から礼文島の香深港へは2時間弱の航海である。この間、天候が好いと景色を眺めるのが愉しい。

稚内の街の様子は、或る程度見慣れてはいる。が、それは「地上に在って周囲を見る」という感じである。対して船上に在る場合には「日頃は視ない側=海上から眺める」ので、街の様子等が非常に興味深いのだ。

稚内港を出た船は、ノシャップ岬へ向かう道筋を沖から眺めるような具合に進む。そしてノシャップ岬の沖から、日本海に浮かぶ利尻島や礼文島の港を目指す。

↓そのノシャップ岬を、「概ね“地図の上側”=北から観る」という感じで眺めた。何か、ノシャップ岬周辺が「半ば海上に浮かんでいる?」というようにも見え、通過する間はずっと眺めていた。
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↑中心よりやや左の地上、海際に灯台が建っている。左側は稚内駅周辺からノシャップ岬へ至る道筋の様々な建物が建っているのが判る。左に大きく寄った辺りには、稚内駅周辺の背が高い建物も判る。丘陵状に隆起した辺りには、自衛隊関係の施設が散見し、奥側の左に少し寄った辺りには記念塔が建っているのも判る。

多少の薄い雲が蒼天に流れていた中、穏やかな海の上を滑るように進んでいた。そんな中で出くわした光景が凄く好かった。こんな様子に出遭えたことに感謝したい感だ。

稚内港から沖へ…:船上から望む…(2023.06.25)

海岸部の街に在れば、海や船を眺める機会は少なくはない。と言って、船で移動する機会が多いというのでもない。そういうことなので、船で移動するとなると、何か気持ちが弾む。

↓乗船した<サイプリア宗谷>は、蒼天から降り注ぐ光を浴びて、輝く海を進み始めた。
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↓海側へ延びる防波堤の端部に標識灯が据えられている。その標識灯の向こうの街という様子が、日頃は視られない様子なので面白い。
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↓思い付いて船に乗ってみることにして非常に好かったと早くも思いながら景色を愉しんだ。
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↓右端側に稚内港北防波堤ドームの屋蓋が視えている。日頃は逆側=陸から眺めているモノである。
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↓稚内の街並みは「沿岸に貼り付けた」かのように拡がっている…
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↓光が溢れ、本当に気持ちが好い様子だった。長袖Tシャツを着ていたが、特段に上着が無い状態で甲板に在って、特段に寒いとも思わなかった。
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↓ノシャップ岬の沖から船は進む方向を少し換える。この辺りに来ると「目指す島へ!」という雰囲気が強まるような気もする。
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時にはこんな景色を愉しむべく、船に乗ってみるのも悪くはない。

<サイプリア宗谷>:礼文 香深港(2023.06.25)

礼文島のフェリーターミナルは香深に設けられている。島の東岸である。

↓ターミナルの辺りに佇むと利尻富士がよく視える。隣の島だ…それを背景にフェリーが姿を現す。
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↓ゆっくりと船体の向きを変えながら接岸する。
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現れた船は<サイプリア宗谷>だ。2008(平成20)年に登場している。長さ95.7m、幅15m、深さ5.4mで3555トンの船で、最大即は19ノットであるそうだ。

「サイプリア?」という感じだが、これは礼文島のレブンアツモリソウに因んでいるのだそうだ。アツモリソウの学名「CYPRIPEDIUM(サイプリペディウム)」に、国・地域名「IA」を合わせた造語で「サイプリア」としたそうだ。個人的な感じ方だが「『ガンダム』に出て来るメカの名前?」という程度に思わないでもない。

<サイプリア宗谷>を運行している<ハートランドフェリー>社は2008(平成20)年から現社名に改名している。それを踏まえて、コーポレートカラーの濃藍色と茜色を配した船体色だ。会社の看板に使っている色である。

↓今般、稚内・香深間の往復でこの船に乗船した。天候も好く、景色も愉しめた好い航海だった。
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洗濯を終えた愛用のラガーシャツ…(2023.06.18)

↓こういうような感じのシャツは意外に着心地が好い…随分以前に使っていた記憶が在るのだが、不意に眼に留まって、最近入手したモノだ。
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↑往年のラグビーのユニフォームを模したようなモノで、「ラガーシャツ」というように呼ばれているようだ。

↓こういうシャツは、洗って多少褪色した感じのモノにより深い愛着が生れるような気がしないでもない。
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少し大事に使いたい感じのシャツだ…