「礼文島」のTシャツ…(2023.06.25)

長袖Tシャツを着て、ワークパンツを穿いて、陽射し除けにキャップを被ったという様子で礼文島に上陸した。上陸後は、島の東側から西側へ向かって、同じ経路を引き返した。

香深に至って、温泉施設で汗を流し、食事を摂って、午後のフェリーで引揚げるというような感じが好いと考えて動いていた。酷く汗をかいた。こうなると、土産店でTシャツでも求めて、温泉施設でさり気なく換えるというのが好いと思った。

↓求めてしまったTシャツは…背中に大きく礼文島の略地図が入ったモノだ。
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↓胸には「REBUN」とアルファベットだ。
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何か酷く気に入った。礼文島を歩き廻った想い出と共に、大切に使いたい感じのTシャツだ。

波止場横丁の夕べ…(2023.06.26)

前日は思い付いて礼文島へ出掛けるということをしてしまった。2021年7月以来で少し愉しかった。その「余燼の中」という気分の日であったが、朝からコインランドリーを利用し、午後にはサウナというような「正しい休業日」と些かの戯れを込めて呼ぶ過ごし方の一日となった。

↓サウナを利用した後の道草も、何時の間にか「正しい休業日」の一部に組み込まれた感だ。
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↓馴染んだ暖簾を潜る。当地としては陽射しが強く、締め切った部屋は気温が上がってしまうので扉を開放する。程好い風が屋内を吹き抜け、なかなかに快適であった。
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↓ハイボールを頂いて寛ぐのが定番だ。
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↓御通しは宗谷の蛸だ。さっと茹でている実に美味いモノだった。何か「細やかな贅沢」という気分にもなる。
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↓手羽先焼は大変に気に入っている…
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↓そして「時には欲しいモノ」として俄かに台頭した感の冷やしラーメンをゆっくりと愉しむ。
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↓餃子も御願いした。
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↓焼き上がった餃子を摘まむ…
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こういう休業日の夕べが止められない…

Tigersのキャップ…(2023.06.26)

2日間続く休業日の初日は「思い付き…」で礼文島へ出掛けてしまったが、第2日は「正しい過ごし方」と勝手に呼んでいる流儀に従ってコインランドリーへ足を運んだ。

洗濯物を大きなバッグに押し込んで、それを担いでゆったりと歩いてコインランドリーへ足を運べば、何やら酷く「働いた…」という気がする。が、考えてみれば、洗濯物を機会に押し込んでコインを投入し、出来上がりをほんやりと待つばかりなのである。

↓ぼんやりしていた間隙に、コインランドリー迄、被って出たキャップを何となく眺めた。
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↑後ろ側がメッシュで通気性がよく、これからの時季には好適なキャップだ。シンプルにペンで書いた書体を思わせるアルファベットの文字が刺繍されている。

↓実にさり気無く、少し知られているプロ野球の阪神タイガースのマークが後側に入っている。
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最近使い始めたキャップだが、なかなかに気に入っている。前日に礼文島を訪れた場面でも被っていたキャップだ。大切に使いたい…

<香深港フェリーターミナル>にて…(2023.06.25)

乗船した<サイプリア宗谷>が礼文島の香深港に到着した。ターミナル内を少し歩いた。

↓何やら酷く目立っていた…
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「あつもん」という礼文町のキャラクターの大きな人形が立っていて、何やら情報の掲出が在る。ウニ漁が行われたので、ウニ丼を供する御店で頂くことが叶う可能性が在るというようなことであろう。他にも何やら在るが、眼に留まったのは「あつもん」とウニだった…

「あつもん」というのは「レブンアツモリソウの妖精」であるのだそうだ。礼文島では方々にイラストが使われていた。

ところで…レブンアツモリソウの実物は視たことが無い…希少種であるようで、数が限られ、花の期間にタイミングが合わなければ、観ることはなかなか叶わないのだと思う。

さり気なく望む…(2023.06.25)

厳島神社に立寄った後、フェリーターミナル周辺へ向かおうとした。

↓やや急峻な坂道の辺りに住宅等が建ち並ぶのだが、そこから利尻富士の姿が覗いた。
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「景色が好い場所」というのは、こういうような「さり気なく望む」という様子が酷く好いと感じられる場合が在るのだと思う。

そして<X100F>提げていたのだが、このカメラは「出先で提げて歩き廻り、気が向けば直ぐに写真を撮る」という使い方が過ぎる程に似合うと思う。

礼文島の厳島神社…(2023.06.25)

「神社の鳥居」というモノは、街を歩く場合に「目印」というような感じになると思っている。他所に出て、神社の鳥居にでも出くわすと「あの鳥居の辺りは…」と記憶に残り易いように個人的には思う。

実は礼文島の香深港から然程遠くない辺りにも少し立派な神社が在って、記憶に残る。「港側から神社の辺りを過ぎて…」という具合、逆に「あの神社の辺りに出て、更に進んで…」という具合に記憶する訳だ。

↓往路では「港側から神社の辺りを過ぎて…」と目印にした。復路は「あの神社の辺りに出て、更に進んで…」と目印にした。
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↑港の辺りに出る前に、この厳島神社に立寄ることとした。

↓境内へ上る階段脇に神社の由緒を紹介する看板が掲出されている。
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江戸時代のこの周辺では、現在の稚内市内に在った「宗谷場所」を結節点に近隣を結んで色々な仕事をするようになっていたようだ。1808年、この近隣で仕事をしていた人達が、礼文島にも祠を設けて豊漁や安全を祈願するようにしたというのだが、それを起源とするのが厳島神社である。

「1808年」と言えば?かの間宮林蔵が樺太探検を始めた時期であり、ロシア船との悶着を受けて「北方警固」と称して宗谷に武士達が乗込んでいた時期でもある。1808年には、会津松平家が総力を挙げて武士達を派遣し、宗谷を起点に利尻島や樺太にも上陸したという出来事が在った。

そんな昔からの伝統を受け継いでいると考えられる厳島神社は、“礼文島鎮守”ということで大切にされている。近代以降は漁業や海運業が盛んになって行ったが、その種の仕事に携わる人達が、立派な絵馬を奉納していたような経過も在るという。

↓階段を上がって社殿を目指す。
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↓素晴らしい天候に恵まれ、愉しく礼文で過ごすことが叶ったことに感謝の意を表したいと考え、参拝した。
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↓高台になっている境内の一部から、木々の葉が少し視界を遮ってしまうものの、遠くの利尻富士の山頂が視える。
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↓社務所に立寄って、御朱印も頂いた。
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実は2021年7月に礼文島へ上陸した際もこの厳島神社に寄っている。その時以来の礼文島再訪で、今般も愉しかったので、“礼文島鎮守”に感謝の意を表すべく参拝も出来たということは幸いであった。

香深へ…:<新桃岩トンネル>(北海道道765号元地香深線)(2023.06.25)

<地蔵岩>が在る様子を観たいと、1.5km弱のトンネルを歩いて抜けて元地へ向かった。<地蔵岩>の後は<桃台猫台>という展望台に寄った。そして島の西岸では、両地点よりも北や南に車輌や徒歩で進むことが出来ないとハッキリ判った。そうなれば、元地を目指して進んだ道を引き返す以外に無い…

↓<新桃岩トンネル>の元地側の入口だ。香深側を目指して進むことになる。
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↓往路よりも、この復路の方が少しだけ車輌の通行量が増えたような気がした。と言って、賑やかということにもなり悪い程度ではあったが。
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↓「500M」と距離の目安が壁面にステンシル塗装で書き込まれていた。そして標識も、停車可能な場所の辺りに掲出されていた。
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↓各々の方向の出口への距離を示す看板も在った。
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↓事故等の非常時に連絡するための電話が据えられた箇所が見受けられる。
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↓電話を使う人が現在位置を伝えるための情報も掲示されている。(ハッキリ言えば、こういう掲示でも無ければ「〇〇の所のあのトンネル…トンネル内の何処か?だからトンネルの中だ!」という位の話しになって大変だと想像する…)
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↓出口が見えて来た…
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↓出口で歩いて来た側を振り返った。
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程々に長いような感じのトンネル内を歩いて往復した形になった。時にはこういうのも面白い。

<桃台猫台>:展望台…(2023.06.25)

<新桃岩トンネル>の元地の側から出た辺りには、礼文島の西岸を南北に延びる道路が在る。が、北側は<地蔵岩>近く迄、南側は<桃台猫台>という展望台辺り迄の道路で、道路は島を一周しない。

以前から近くで眺めてみたかった<地蔵岩>を訪ねた後、一本道をトンネル出口辺りへ引揚げ、そこを通り越して更に進んでみた。

↓海岸部に道路が延びている。ここを歩いた。
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↓余り顧みられていないかもしれないような道案内の看板が在った。画の左も元地から右の<桃台猫台>を目指す。
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↓辿り着いた…
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↑階段が設えられ、そこを通って高目になっている展望台へ上る。

↓画の中央奥側の<地蔵岩>が視えているような辺りから、周辺を一望出来る高台となっている辺り迄、ゆっくり歩いた。
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↓やや遠い<地蔵岩>を注視してみた。背後の崖では、高い辺りに雲が見受けられる。
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↓そして<猫岩>だ。画の中央辺り、崖のようになっている箇所の下辺りだが「足元で蹲っている猫」というような感じになっている岩だ。
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↓更に<桃岩>だ。西海岸側から見ると、「桃を思わせる形状」というのが判り易いかもしええない
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↓「展望台」と中央に在るが、<地蔵岩>、<猫岩>、<桃岩>は概ね、看板の〇(まる)で囲うような画の方角に視える。
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この展望台の辺りは、大型バスが入って駐車可能な場所も設えられている。静かにこの場所で景色を眺めて引揚げようとしていた頃、バスが現れて大勢の来訪者が展望台に上っていた。

展望台より南側は進めない…そこで辿った道を引き返して歩いたのだった。

<地蔵岩>:礼文島(2023.06.25)

「礼文島の風景」とでも言うと、古くから「海岸に大きな岩が聳え立っている」という画が頻出していたようなイメージが在る。その大きな岩の形状は「御地蔵様が合掌」というような様子を想起させるということで、<地蔵岩>と呼ばれるそうだ。

その<地蔵岩>が、フェリーで上陸後に坂道を上った先に在るトンネルを通り抜けた辺り、元地に近いと聞き及び、眺めに行ってみた。

↓「静かな漁村」という雰囲気な場所で海を見ながら歩を進めると、本当に「合掌」というような形の大きな岩が聳え立っていた。<地蔵岩>だ。
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↓<地蔵岩>の背後の岩山は島の北西側ということになる。道は無く、また「落石危険」ということで進入は出来ないらしい。
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↓より近くで眺めようと、少し歩を進めた。
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↓暫しこの不思議な形の岩を眺めていた。
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↓近付いた後には、時々振り返りながら遠ざかった。
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礼文島の特徴的な景観として知られる<地蔵岩>ではある。嘗てはトレッキングコースのゴールに設定されていたということも在ったらしいが、コースが変更となって立寄る人は少なくなった。加えて「花を愉しむ」という観点で、辺りには好いモノは少ないので、訪れる人は相対的に非常に少ないかもしれない場所だ。

個人的には、「如何いう具合に形成されたのか?」という、不思議な大きな岩が佇む海岸というような景色は好きなので、これに出遭えたことは大変に幸いだった。