↓大変に重厚な建物である。

↓出入口の設えが立派で、中に入ってみようとすれば些か緊張しないでもない。

↓古い建物は、細かい装飾も手が込んでいる。

↓現在、この建物は美術館ということになっていて、施設名が入口に掲げられている。

1927(昭和2)年に竣工したという<旧 三井銀行小樽支店>だ。鉄骨鉄筋コンクリート造で、外壁に花崗岩を使っているという、なかなかに立派な建物だ。竣工して以来、「三井銀行小樽支店」、「帝国銀行小樽支店」、「三井銀行小樽支店」、「太陽神戸三井銀行小樽支店」、「さくら銀行小樽支店」、「三井住友銀行小樽支店」と銀行の組織改編や改名を経ながら、2002年に至るまで一貫して銀行店舗として利用され続けていたのだそうだ。(現在、三井住友銀行の支店は札幌支店に統合されていて、小樽には無い…)
去る5月にも辺りを通って建物外観を眺めていたが、「中の見学」をしようと訪ねたのだ。漸く念願が叶う感である。
↓昭和の初め頃迄の銀行のような建物に見受けられたような雰囲気…

広めなホールを利用し、何かの研究発表会が催されていて、些かの制約は在ったが、中を見学することが可能で、写真を撮っても構わないようになっていた。そこで入場券を求めて入った次第だ。
↓吹き抜けの広い空間が設えられている。1階は銀行店舗等として利用される部分が広い面積を占め、上階はその1階を囲うような具合になっている。

↓金庫室だ。

↑この分野では非常に高名だった米国のモスラ―社による金庫であるそうだ。広島市内では同社の金庫に収められた書類等が、原爆に被爆した後にも無事だったという挿話が在るそうだ。そんな代物が小樽にも在る訳だ。
↓金庫室の隣の部屋だ。

↓こういうような空間の設え方、使い方がなかなかに贅沢であると思った。

↓階段を上がってみた。

↓独特な趣が在る階段だ。

↓上階から見た感じだ。

↓やや大きな会議室が在った。

↓支店長以下の幹部達や外部からの人達が集ったのか?または本店から立場の在る人達がやって来て会合でも催したのか?重厚な雰囲気だ。

↓グルグルと廻りながら建物内の様子を眺めた。

↓地下にもモスラ―社の金庫が据えられている。

↓こちらは貸金庫だった場所だ。

↓利用者に割り振られたボックスが並んでいるのだ。

↓廊下の鏡が曇らない程度に防湿状態は良好であるようだ。

初めて「内部」を見学したが、面白かった。再訪したい場所だ…