車窓…:抜海駅・南稚内駅間(2023.10.03)

札幌駅から旭川駅を経て稚内駅を目指す特急列車<宗谷>に旭川駅から乗車して稚内駅へ引揚げるというのが、自身の中では定番化している。旭川駅を朝に出る特急列車は<宗谷>が愛称で、残る昼と夕方の特急列車は<サロベツ>という愛称だ。

その<宗谷>は定刻に旭川駅に現れて出発していた。途中で居眠りも交えて席で過ごしていた間に、幌延駅を過ぎ、豊富駅を過ぎると「稚内が近い…」という感じになる。そして抜海駅を過ぎる。何時の間にか「録音の御案内」が登場したようだが、日本語、英語、中国語で「車窓から利尻富士が見える」という旨が車内に伝えられる。

↓雲がやや多目な天ながら、海上の利尻富士は比較的よく見えた。
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↓もっと雲が少なく感じられる場合でも見え悪いことも在るのだが、こんなに雲が多目でも利尻富士が見えているのは運が好い。
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↓列車は少しだけ減速していたかもしれないが、利尻富士の様子を見入ってしまっていた。
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↓こういう素晴らしい車窓は、本当に「歓迎されている」という気分になる。
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今般は往路の列車の車窓でも利尻富士が見えた。往復共に見て、各々写真を撮ったという事例は意外に多くはないと思う。何か非常に好かった。

美瑛駅出発…(2023.09.30)

<美遊バス>に乗車し、<白髭の滝><青い池><四季彩の丘><新栄の丘>を巡って美瑛駅辺りに戻った。何度も訪ねている場所であるが、何れも気に入っている場所で、今般は「朝から充実!」という感で、凄く善かった。

↓旭川駅へ引揚げる列車に乗ろうと美瑛駅に足を向けた。
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↓ICカード乗車券が使えない区間なので、こういう券売機で切符を求めてから乗車する。
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↓美瑛・旭川間は640円だ。乗車時間は30分間強、場合によって列車行き違いで少し停車するので40分程度と考えておけば善いと思われる。
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↓こういうような切符の感じが、少し懐かしく、同時に新鮮な気もする。
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↓改札の案内を、建物の周辺等で一寸待つ。
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↑随時改札で、ホームでとりあえず列車を待つことが普通な大都市圏から来ると、この「改札を待つ」というのが少し不思議かもしれない。が、古くはこの「改札を待つ」が普通だった訳だ。

↓旭川からやって来た列車が折り返し運転で旭川行となった。
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美瑛駅から列車で旭川へ向かうようなことをする都度、些かの名残惜しさも禁じ得ない…

美瑛駅到着…(2023.09.30)

旭川駅で乗車のH100形が富良野線を往き、列車は美瑛駅に到った。

↓この路線では1輛の運行を頻繁に見掛けるが、朝の時間帯は2輛連結も見掛ける。
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↓改札口の辺りだ。
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↓国外からの旅行者も目立つ駅なので、掲出されている時刻表も日本語版と英語版とが在る。
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↓石材の外壁という美瑛駅の建物は美しい。「美しい駅舎?」とでも問われれば挙げてみたいような、強く記憶に残る建物だと思う。
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↓夏季には建物脇が花壇になっていて彩られている。
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↓列車で駅に着いて、こういうように駅舎を観るだけで「美瑛にやって来た!」と、少し心弾む。
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今般、少し時間を設けることが出来て、美瑛を訪ねる機会と出来たことは善かった。

<セブンイレブン>:美瑛栄町店…(2023.09.30)

<美遊バス>に乗車する前の間隙が生じ、何となく美瑛駅周辺の街を歩いた。

↓美瑛駅から最も近い、コンビニに類する店だと思う。美瑛を訪ねれば高い確率で利用するが、何か「好い眺め…」と眺め入ってしまった。
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↑角地を活かした建築が美しいと思ったが、「古くからのこの種の御店」という風情の他方、コンビニチェーンが扱う手広いサービスに関連する掲示が多数出ている。更に公衆電話も据えられている。

「コンビニ」と聞けば、「街の〇〇商店」の流れを汲んでいて、店舗脇に慎ましい駐車スペースが在る場合も在るが、近隣住民や近所に通勤、通学の人達が「通り掛りに一寸した買物等」という雰囲気を思い浮かべる。近年は、少し大き目な駐車場を設けて「小ぶりなスーパーマーケットが、コンビニチェーンの手広いサービスも行っている」という感じの御店が多くなっているかもしれない。

この御店が好いと思ったのは、「古くは多く見受けられた店舗前のゴミ箱」が確り管理されて、常識的に利用されている様子であるということだ。こんな様子が見受けられる街は、多分「好い街」なのだと何となく思う…

硝子と天と雲と…:札幌駅周辺(2023.10.01)

札幌駅の北側の西寄りに、少し馴染んでいる宿の一つが在る。札幌駅に着いてみれば、その宿のチェックイン受付時間を過ぎていたので、札幌駅のロッカーに預けた嵩張るモノを引き取って、ゆっくりと宿へ歩を進めた。

札幌駅の北側は、嘗て―自身が高校生位だったというような、相当に旧い話しではあるが…―は随分と静かな感じであったのだった。が、青函トンネルが開業したような頃から開発が進んで、色々なビルが多くなったという感じがする。あれは2000年前後であったと思う。札幌駅の北側の住所を訪ねることになった際、或る方が「アレの直ぐ傍だ…」と自身でも知っている建物を挙げて説くので得心していた。が、実際に訪ねれば、実に様々な新しい建物が在って、少々戸惑ったという想い出も在る。或いは、札幌都心部の方々が、この20年間位で大きく変わっていて、現在も札幌駅辺りも含めて、方々で工事中だ。

↓色々と想いながら歩を進め、少し歩を停めた。
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↑硝子張りな建物に天と雲、更に他の建物や大き目な街路樹が映り込んでいる。

↓何やら不思議な様子に見えた。
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自身が住んで居る、過ぎる程に静かな街では視られない様子なので、面白いと思いながら提げていたカメラを使った。

スープカレー…:<一灯庵 サンピアザ>(2023.10.02)

地下鉄新さっぽろ駅に直結の商業施設が在る。JR新札幌駅も隣接だ。この辺りは自身の“フランチャイズ”のような感で、少年時代から親しんだ場所だ。地下鉄東西線が新さっぽろ駅まで延伸開業ということになるずうっと以前から知っている。色々なモノが順次増設という経過を辿っているので、不意にやって来た「初めて」という人達には「迷宮?」という場所だ。年月を重ねて、リニューアルや廃止や、新たに登場というのも繰り返されている場所である。

札幌での所用は2つ在った。新札幌駅周辺の所用の後、少し離れた場所を素早く往復するという所用だったが、両者の間に些かの間隙が生じた。昼食を摂るには好適と見受けられた。そこで食事が摂れる辺りを少し歩き廻った。

↓確か地下鉄東西線が新さっぽろ駅まで延伸開業の頃に設えられた地下2階だ。色々な御店が入替っている経過が在るが、現在は様々な飲食店が在る。眼に留めたのはこういう御店だった。
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↑「一灯庵」と、何やら「和風?」な店名である。

↓これが「札幌の流儀」のスープカレーを供する御店だ。
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↑メイン具材とスープの種類を択び、その他幾つかの選択肢も在り、「頂いてみたい!」が供される訳である。

↓御願いしてみた…
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↑メイン具材をチキンとした。ニンジン、カボチャ、オクラ、レンコン、玉子が入る。スープの種類はタイカレー風の「グリーン(激辛)」ということにした。

↓ライスは普通で、スープを大盛にした。
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↓辛味を加える調味料も付く。
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タイカレーのような味わいで各種スパイスが利き、柔らかく煮込まれて骨も外されている鶏肉と各種野菜のバランスも凄く好い。「実に美味いスープ」と少し米飯を頂くという感覚で確り頂いた。辛いモノで汗も出て、スープカレーはスプーンで掬い乍ら頂く際に撥ねるようにもなるが、“紙エプロン”が供されるので使うと好い。

↓一寸好い感じの御店を知った…
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<白髭の滝>…(2023.09.30)

<美遊バス>に乗車して各所を巡った。過去にも何度も乗車している。例えば7月にも乗車したが、これまでは専ら「午後の運行」を利用した。今般は「午前の運行」だった。

↓今般も<白髭の滝>を訪れた。
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<美遊バス>の「午後の運行」では「新栄の丘→四季彩の丘→青い池→白髭の滝」という順路で巡るが、「午前の運行」では「白髭の滝→青い池→四季彩の丘→新栄の丘」という順路になる。「午後の運行」の場合、<白髭の滝>でバスから離れて白金温泉に宿泊することが可能で、「午前の運行」の場合は白金温泉に泊まった後にバスに乗り込んで各所を巡りながら美瑛駅辺りに出ることが叶う。なかなかに考えられている。

↓<白髭の滝>辺りから流れる川の青みを帯びて見える水が<青い池>に流れ込んでいる訳だ。
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↓何か川が蒼天に通じているかのようにも見えて面白かった。
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↓何度観ても、湧き出す水が降り注ぐ滝は美しいと思う。
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<旧 三井銀行小樽支店>(2023.10.01)

↓大変に重厚な建物である。
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↓出入口の設えが立派で、中に入ってみようとすれば些か緊張しないでもない。
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↓古い建物は、細かい装飾も手が込んでいる。
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↓現在、この建物は美術館ということになっていて、施設名が入口に掲げられている。
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1927(昭和2)年に竣工したという<旧 三井銀行小樽支店>だ。鉄骨鉄筋コンクリート造で、外壁に花崗岩を使っているという、なかなかに立派な建物だ。竣工して以来、「三井銀行小樽支店」、「帝国銀行小樽支店」、「三井銀行小樽支店」、「太陽神戸三井銀行小樽支店」、「さくら銀行小樽支店」、「三井住友銀行小樽支店」と銀行の組織改編や改名を経ながら、2002年に至るまで一貫して銀行店舗として利用され続けていたのだそうだ。(現在、三井住友銀行の支店は札幌支店に統合されていて、小樽には無い…)

去る5月にも辺りを通って建物外観を眺めていたが、「中の見学」をしようと訪ねたのだ。漸く念願が叶う感である。

↓昭和の初め頃迄の銀行のような建物に見受けられたような雰囲気…
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広めなホールを利用し、何かの研究発表会が催されていて、些かの制約は在ったが、中を見学することが可能で、写真を撮っても構わないようになっていた。そこで入場券を求めて入った次第だ。

↓吹き抜けの広い空間が設えられている。1階は銀行店舗等として利用される部分が広い面積を占め、上階はその1階を囲うような具合になっている。
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↓金庫室だ。
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↑この分野では非常に高名だった米国のモスラ―社による金庫であるそうだ。広島市内では同社の金庫に収められた書類等が、原爆に被爆した後にも無事だったという挿話が在るそうだ。そんな代物が小樽にも在る訳だ。

↓金庫室の隣の部屋だ。
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↓こういうような空間の設え方、使い方がなかなかに贅沢であると思った。
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↓階段を上がってみた。
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↓独特な趣が在る階段だ。
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↓上階から見た感じだ。
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↓やや大きな会議室が在った。
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↓支店長以下の幹部達や外部からの人達が集ったのか?または本店から立場の在る人達がやって来て会合でも催したのか?重厚な雰囲気だ。
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↓グルグルと廻りながら建物内の様子を眺めた。
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↓地下にもモスラ―社の金庫が据えられている。
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↓こちらは貸金庫だった場所だ。
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↓利用者に割り振られたボックスが並んでいるのだ。
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↓廊下の鏡が曇らない程度に防湿状態は良好であるようだ。
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初めて「内部」を見学したが、面白かった。再訪したい場所だ…