第二副港辺りの眺め…:稚内港(2023.11.09)

「中央」という住所と「開運」という住所が交差するような辺りの海側が、繋留濠となっている第二副港だ。

↓雲がやや広く拡がっている感ではあるが、陽射しが少し強めな朝だった。特徴的な外観のイカ漁船が繋留中だった。
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↓多数の集魚灯が吊られている。最近は、この集魚灯もLEDランプが殆どという感じになっているように見える。
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↓少し歩を進めた。海水面や光、雲の感じが面白い。
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↓時にはこの第二副港の側を歩き廻るのも好い感じだ。
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<修行大師像 美瑛水子地蔵尊>…(2023.11.04)

<白金不動の滝>を眺めて「道道966号 十勝岳温泉美瑛線」に戻り、白金温泉の方角を目指して更に歩を進めた。

↓「何だ?これは?」という路肩の看板に出くわした。
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↑「修行大師」と言えば、弘法大師が各地を歩く修行の旅の途上というイメージの画や像だと思った。各地を巡って色々な事をしたという伝説が在る弘法大師ではあるが、流石にこの白金温泉の辺りには足跡は無いと思う。それでも、ここで弘法大師に会えるというのも面白い。

↓「敢えて敷き詰めた?」とでも思う程、溢れる程の落葉が通路に落ちていた。
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↓「これか?<修行大師像 美瑛水子地蔵尊>なるモノは??」と立ち尽くした。
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↓「修行大師」である。間違い無いのだが、シートにグルグル巻きにされてしまっている。
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四国の88寺に見立てた仏像が据えられて、そこを巡るという「新四国八十八ヶ所」が辺りに設定されている。が、10月後半に少しだけ雪が降り、更にこれからは厳しい積雪期が始まる。「修行大師」のようなやや大き目な像が雪で傷んでしまわないように保護すべくシートを巻いたのであろう。

北海道では屋外に置かれているモノ等に関して、冬季には雪から守るために色々なことをする。この「修行大師」もそういうことである。

↓歩いた箇所を振り返った。
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「修行大師」には、視易い状態になっている時季に再訪して対面したいというようなことも思ったのだった。

<白金不動の滝>…(2023.11.04)

何か「キタキツネに導かれるかのように」というような感じで、やや前方を進むキタキツネを見ながら、森の中に築かれた一本道のような感も抱く「道道966号 十勝岳温泉美瑛線」で歩を進めた。

↓少し前方のキタキツネが道路を渡るようにして姿を消した。その辺りにこういう看板が現れた。
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辺りを伺うと、キタキツネが姿を消した方角に、道路脇の少し奥へ踏み入ることが出来そうな場所が在った。

↓石碑が立って、奥に何か在るのが判った。
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↓少し年季が入った感じで、少し優しい表情に見える仏像が刻まれている。「不動尊」というのだから、不動明王であろうか?
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↓「丗」というのは「三十」のことだ。「昭和35年」で「1960年」ということが判る。
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↑「新四国八十八ヶ所」というのは、四国の88寺に見立てた仏像が据えられて、そこを巡るという場所が在るということだ。敢えてこちらは歩いてみなかった。

↓奥へ進むと「瀧不動明王」という像が祀られていた。こちらは「不動明王」とでも聞けば直ぐに思い浮かぶような容貌の像だ。
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↓滝が信仰の対象のような扱いにもなっているようだ。
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↓滝である。
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↓噴き出した伏流水が、川の水で削られた火砕流堆積物が造り出した段差の上を流れ、滝になっているということであるのだという。
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↓意外に水量は豊かだ。
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↓足元は濡れた落葉が多く滑り易い感じだったので慎重に動いた。
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意外に眺める機会は少ないかもしれない<白金不動の滝>を眺める機会が設けられたことは好かった。

「道道966号 十勝岳温泉美瑛線」の一部を歩く…(2023.11.04)

↓<青い池>を眺めた後、少し歩こうと道路に出た。美瑛町の「白金」という地区の道路は「道道966号 十勝岳温泉美瑛線」だ。
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↑「道道」というのは「北海道が管理する道路」だ。他地域の「県道」に相当する。(「都道」や「府道」も在ると思うが。)

↓ぼんやり佇んで眺めると、随分以前に某テレビドラマに在った「宇宙船が現れ、宇宙船に吸い込まれるように人間が誘拐される」という妙な場面でも観られそうな場所と、勝手に思ってしまう。時期や時間帯によって車輌の通行が目立つ場合も在るようだが、11月初めの土曜日の朝というような時間帯の様子は静かなものだ。
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↓<白髭の滝>が観られる白金温泉の辺りへゆったりと歩こうとしていた。車道の脇に遊歩道のようなモノが在ったので、そこが歩き易いと考えて歩いていた。
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↑「道道966号 十勝岳温泉美瑛線」は30㎞余りの道路で、1979(昭和54)年に道道に制定されたそうだ。

↓「何か動くモノ!?」と思ったのだが、キタキツネが遊歩道に現れて歩き、不意に停まって少しだけ息を入れるようにして、また歩くということをしていた。
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↓スタスタと少し先を歩き続けている。「追っていた」ということでもないが、結果的に「キタキツネに導かれるかのように」という調子で歩いた。
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「道道966号 十勝岳温泉美瑛線」の30㎞余りの中、4㎞にまで届かない、3㎞余りを歩いてみたのだった。美瑛駅前から白金地区へ早朝の路線バスで入り、路線バスで引揚げる場合、バスの運行間隔がやや長く概ね3時間なので歩いてみるということを試行した訳だ。今般は「時季としてはやや温い空気」で特段にキツくはなかった。が、白金温泉周辺で標高が上っていて気温が相対的に低いと見受けられるようになれば、何か手が冷たくなった。

朝に…(2023.11.09)

↓晴れた…が、気温は然程上がっていない。
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↓少し変わり易い天候になっているように思う。
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↓移ろう季節の狭間というように感じる。
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朝、こうして様子を眺めるというのがスッカリと恒例になっている。

夕刻の<白髭の滝>…(2023.11.04)

今季は11月1日に始め、年を跨いで4月30日迄続ける予定ということだが、美瑛では夕刻から夜間に<青い池>をライトアップし、<白髭の滝>にも照明を灯す。それを眺めに行くという、観光協会によるバスが、主に休日に運行される。それを知り「乗せて頂こう!」というようなことを思い立ち、11月4日の夕刻を目掛けて美瑛へ向かおうとした。が、前夜迄に旭川入りし、宿で酷く早起きになっていた。そこで「早朝から美瑛に行って歩き廻り、日中にゆっくりし、夕刻は予定どおりにバスに乗車」ということにしてしまった。

↓その観光協会のバスで<白髭の滝>に至った。何か感嘆の声が漏れてしまった。
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↑「湯気?」というようなモノが立ち込めている感じだった。何やら凄い。

辺りは温泉も湧き、温泉浴場を備えた宿泊施設も立地している。温泉は湯気が立つ場合も在るようなやや高温の部類になるモノとは聞く。そういう温泉関係の水が交り込んだにしても、辺りがぼやけて見える感じになるであろうか?

↓何やら不思議な光景だ。
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美瑛の市街、美瑛駅が在るような辺りは標高250m程度であるのに対し、<白髭の滝>の辺り、白金温泉の地区は標高640m位であるという。市街辺りより標高が高く、山間でもあるので気温は低くなる。そして寒暖差の幅がやや大きい。日中は10℃を少し超えたが、この日が落ちた後には一桁の半ば、または前半という程度の低温へ急速に下がった。そうなると、滝の地下水は「相対的に気温より高い」という感じになる。「俄かな温度差」ということで、霧状のモノが生じてしまう。それが「湯気?」と見えるのである。

↓冬季に朝から夕方までずうっと寒い中では、滝の地下水と気温との差での「湯気?」という状態のモノは視えなかったと思う。この時季の「俄かな寒暖差で存外に低い気温」という中でこそ観られるのであろう。
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何処でも「時季ならでは」、「時間帯ならでは」という現象が見受けられるのだとは思う。そんな様子に触れられたということになる。好かった。

こういうようなことが在って、益々「様々な時季の美瑛を…」というように考えるようになったかもしれない。

朝の<白髭の滝>…(2023.11.04)

美瑛の<青い池>と<白髭の滝>との間を、何度もバスで移動している。両者の間は概ね5分程度だ。バスが平均して時速45㎞程度で走るとすれば、1分間で0.75km程度動く訳で、そうすれば両者の間の距離は3.75km程ということになる。

そんなことを思いながら、ネット上の地図のようなモノで両者の道筋や距離を調べてみたが、概ね3㎞台であって、4㎞には届いていないようだ。経路と言っても、あの辺りは「道なりに進んでください」という以上でも以下でもないような雰囲気が色濃い。迷子にはなり悪いと思う。そして4㎞に届かない距離なら、歩いて移動可能な範囲だと思った。

↓そういうことで歩いてしまった。<白髭の滝>が見える辺りに辿り着いたのだ。
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美瑛駅前停留所から路線バスに乗って<青い池>に至った。以降、<白髭の滝>迄歩くことを基礎に、辺りで時間を過ごし、暫し待てば美瑛駅前側へ向かうバスも現れるというものだ。<青い池>の辺りには7時15分頃に着く。<白髭の滝>に近い白金温泉の停留所から美瑛駅方向へ向かうバスは10時20分頃で、概ね3時間で動くということになる。

↓約30mの高さが在り、約40mの幅の滝となっている。
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↑地下を流れている伏流水が、岩盤の間から噴き出し、高い箇所から低い箇所を落下している滝だ。こういう様子を「潜流瀑」(せんりゅうばく)と言うそうだ。「伏流水が岩壁の割れ目などから出て流れ落ちる」という情況で、余り例が多くないようだ。

この滝は橋から見下ろす様になっているのだが、橋そのものは、十勝岳の噴火に備えた防災施設整備の一環で登場した場所だ。近隣に居合わせた人達が、噴火災害で警戒が必要な場合、ヘリコプター等による支援も受け易い高台へ逃れる経路として整備されたそうだ。

↓<青い池>はこの<白髭の滝>の3㎞余り下流ということになり、滝の水が川に流れて池へ入り込んでいるということになる。
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↓岩盤に水が滲み出て落下という様子は少し面白い。
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この<白髭の滝>も何度も観ているが、何度観ても見応えは在る。