雨上がりの街角…:旭川(2024.06.10)

↓濡れた路面や散在する水溜りが灯りや、陽が完全に落ちていない時間帯の光を跳ね返し、名状し難い美しさを醸し出していた。
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街を歩き廻って、如何でも構わないような日常の中に「一寸した“面白い”を見出す」というようなことをするというような営為を大切にしたいというようなことを考えながら、こういう様子を眺めた。

<サキソフォン吹きと猫>…(2024.06.10)

今般、札幌へ出た中、往路では<上野ファーム>を訪ねたということに半ば終始し、やや暑かった中で少し長く歩き廻って消耗感を否めなかったことから、宿に極近かった辺りで早目な夕食を愉しみ、直ぐに休んだので余り街を歩かなかった。

そういうことも在って、復路では少し歩き廻って、馴染んだ御店で夕食を愉しもうと考えていた。そう思っていた矢先に雨が交じっていた。が、雨は直ぐに上がった。そこで濡れている足元を眺めながら街を歩いた。

↓雨を厭わずに「彼」は何時もの場所で過ごしていたということになる。雨上がりの街で、「何時ものセッション」は継続中だった。
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↓「こんばんは!また来ました!」と御挨拶というような感じだ。
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↓なかなか暗くならない夕刻の街に、夕刻らしい賑わいがもたらされた感じだ。
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こういう「何時もの場所に、何時ものように」というモノに出くわすのが、何やら嬉しい。

雨上がりの足元…:旭川(2024.06.10)

陽が傾いて、光線が強めな斜光になるような頃にやや強めな雨模様となり、雨が素早く上がった。

↓路面が濡れ、方々に少し水溜りも見受けられる中、足元の様子が面白い箇所も在った。
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こんな様子を眺めながら街を歩くのも好いと思う。或いは、街を歩き廻って、如何でも構わないような日常の中に「一寸した“面白い”を見出す」というようなことをするのが愉しいと思う。

日没前に…:11階の眺望:旭川(2024.06.10)

稚内へ引揚げる途次、旭川に道草ということにした。順調に所用を足して、駅で少し小走りに動いたが、思っていたよりも早めに発つ列車に間に合い、ゆったりと旭川に到ったのだった。

道草と言って、何か特殊なことが在るのでもない。勝手ながら「別宅」と呼び習わす場合も在る、少し馴染んだ宿で寛ぎ、何度も寄っている御店等で夕食を愉しむという程度のことだ。それでもその少し馴染んだ宿に着くと安堵感が拡がる。

↓11階の居室に入り、窓からの眺望を少し愉しんだ。
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↓不思議な形状の雲がやや多いが天は明るめだ。景色が劇的に変わる。
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↓そのうちに少し強めな雨という様子になった。
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↑夕食に出ようとしていたが、雨がややキツいと思った。

↓そんなことを思っていた中、直ぐに雨が上がった。
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何か不思議な様子だった。

M101…:<札幌市交通資料館>(2024.06.09)

↓これが観られて嬉しかった!1961(昭和36)年から2021(令和3)年迄稼働した路面電車のM101である。
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2020年12月29日に走っていた様子を写真に撮ったという経過も在った。

1961(昭和36)年に登場した車輛で、ワンマン運行用の改装を経て長く運用された。最後迄「往年の塗装」のままで運行され続けて人気も高かったようだ。

↓こんな運転台周辺の感じも懐かしい。
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↓こういう車内の雰囲気が昔風だ。
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↓映画撮影にも使用され、主演俳優のサインが遺っている。
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未だこのM101が走っていた頃、札幌で出くわすと嬉しく、随分と撮影模したものだった。

(2014年12月28日撮影 動画)


(2013年4月23日撮影 動画)


(2013年4月17日撮影 動画)


何か「古くからの知り合い」に「再会」というような感じで凄く嬉しかった。

「1001号&1002号」=地下鉄南北線の最初の車輛…:<札幌市交通資料館>(2024.06.09)

↓これを観た時、思わず感嘆の声が漏れた。
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↑子どもの頃に初めて見た、そして初めて乗った地下鉄がこれだった。1971(昭和46)年12月の開業時から1985(昭和60)年迄動いていたという。専用軌道の上をゴムタイヤで走っているという、フランスで見受けられるという方式だ。駅で電車を待っていると、軌道上で回転するゴムタイヤが発する独特の音が聞こえる訳だ。

↓この窓が凄く大きな独特な形状は「札幌の地下鉄の南北線!」という強烈なイメージが在る。
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1972(昭和47)年の五輪に向け、札幌が躍進し、地下鉄も開業して「政令指定都市」になったという、札幌の「古き善き時代」というような雰囲気が滲む車輛かもしれない。そんな車輛をこうして眺められて非常に好かった。実際にこの車輛が走っていた、自衛隊前駅辺りの高架下に保存、展示されている。

扉…:<上野ファーム>:旭川(2024.06.08)

<上野ファーム>を訪ね、射的山に上って一息入れ、園内の散策を愉しんだ

↓その途次にこういうモノに出くわした。
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戸外で何かに使う粗末な小屋の一部というようにも見える。が、有名な漫画の『ドラえもん』に出て来る「どこでもドア」のようでもある。

↓逆側へ廻り込んだ。本当に「扉一枚」が漠然と置かれていた。
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これは多分、園内で過ごした素敵な時間の記憶への扉なのであろう。何となくそんなことを思った。

射的山へ…:<上野ファーム>:旭川(2024.06.08)

「射的山」(しゃてきやま)という小さな丘を囲むように<上野ファーム>は拡がっていて、射的山に上ることも出来る。

辺りは「永山」と呼ばれる地域である。永山もなかなかに広い。明治20年代に屯田兵が入って農地が拓かれた経過が在るのだが、辺りに山は無い。例外が射的山だ。屯田兵が射撃演習をしていたという辺りで、それに因んで「射的」という名が付けられたそうだ。古く、アイヌ語では「キピリ ヌプリ」、「水際からそそり立つ崖」というように呼ばれていたのだという。辺りに川が流れていて、そこに在る小高い場所が目立ったからであろう。高さは171m程度であるという。

↓麓に少し大きな木が在る。
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↓枝ぶりが好く、大きな存在感を放つ木だった。この辺りで活動したという屯田兵達も見ていた木だろうかと考えながら歩を進めた。
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↓坂道はややキツい。ゆっくり上って頂上部に至った。
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↓蒼い天の下に椅子が並ぶ様が、何か凄く好い感じで、暫し見入った。
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こういう感じが凄く気に入った。

園内散策…:<上野ファーム>:旭川(2024.06.08)

<上野ファーム>は「射的山」(しゃてきやま)という小さな丘を囲むように、麓の敷地に拡がっている。

様々に趣向を凝らした庭が設えられ、様々な花が植えられていて、時季毎に様々な花を愉しむようになっている。園内は部分毎に名を冠したゾーンに分けられてはいるようだが、厳格に区切られているのでもなく、自然な感じで連続している。「〇〇というゾーンだ」というようなことを気にせず、気が向くままに歩き廻って寛げば好い。

全般を通じて「ガーデン・ノーム」という、庭を護る夭逝が住む世界というようなことが想定されている様子だった。

↓6月前半にして「夏」を思わせる日差しが降り注ぐ中で園内を散策した。
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↓古い煉瓦の壁というような設えも随所に見受けられた。
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↓強い陽射しと木陰との対比が面白かった。
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↓「ガーデン・ノーム」のフィギュアが随所に配置されていた。
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↓「ガーデン・ノーム」の家を思わせるようなオブジェが配されていた。
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↓ファンタジーな世界だと思った。
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↓花が少し元気になる季節が始まっているような感じだった。
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↓花火を連想するような花だった。
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↓様々な種類の花が自然に混在しているような感じに設えられていると思った。
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↓こういうような感じも好い。
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↓何か古い城址か何かのようなムードも醸し出されていたかもしれない。
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↓空間そのものを演出してしまうという、独特なアートを思わせる。
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↓陽射しと陰とで全体を彩るかのような空間が面白かった。
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もう少しゆっくりしようと思っていたのだが、陽射しで少しだけ消耗した感が否めず、やや予定を早めて引揚げた。今年のシーズン(10月迄)の間に何度でも入場出来る券を入手した。きっとまた寄りたい。

プランター…:<上野ファーム>:旭川(2024.06.08)

↓<上野ファーム>の園内だ。広い園内の随所に座って一息入れられる場所が在る。そして辺りにプランターが配されている。
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↓作り込んでいるようでいて、自然な感じという花の植え方が少し面白い。
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↓時には花を愛でるのも好い。
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Welcome…:<上野ファーム>:旭川(2024.06.08)

↓入口に近い辺りの設えだ。
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↑雑然としているように見えなくもないが、何か心弾むような感じに色々なモノが配されている。

こういうガーデニングというようなことに強い関心を寄せたことは無いが、こういうのを観るのも少し面白い。

入口…:<上野ファーム>:旭川(2024.06.08)

出くわした道標に従って歩を進めた。

↓こういう看板に出くわす。「着いた!」とい入口を探す。
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↓着いた場所は「東口」だった。「西口」から入場という案内が出ていた。
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↓広い敷地の外周を廻り込むような具合で「西口」に至った。
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こうして<上野ファーム>に辿り着いた。

再び旭川駅到着…(2024.06.08)

午前中にも列車で旭川駅に着いたのだったが、また列車で旭川駅に着いた。運んでくれたH100形を少し眺めた。
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↓未だ新しいH100形だが、光の加減でピカピカに光っているようにも見える。
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↓旭川駅では、こういうようにH100形が並んで停車中という様子を見掛ける機会が増えた。
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↓改札口で精算し、ロッカーに預けた荷物を引き取って外に出た。<音楽大行進>という催事が在ったようで、街は何か華やいだ感じになっていたと思った。
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黙って佇んでいて汗が噴き出すという域ではなかったと思うが、多少動けば存台に汗をかくという様子だった。不意に「夏」の風情だ。こういう場合も在る訳だ。

桜岡駅を発つ…(2024.06.08)

<上野ファーム>を訪ねて過ごした。もう少し居たかったが、25℃を超えていた思っていた以上に暑い状況下、多少の消耗感を禁じ得なかった。列車本数も限られているので、旭川駅の側へ引揚げることにした。

↓桜岡駅で時刻表を見て乗場を確かめて列車を待った。H100形が現れた。
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↓こういう静かな駅に列車が、それも1輛運行の列車が現れると、何か気分が高まる。
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↓減速して停車した。
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↓乗車の際は、運転台の後ろ辺り、車輛の先頭側の扉を使い、そこに据えられた機器から整理券を取る。
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↑桜岡駅に券売機は設置されていない。そこでこの整理券が「桜岡駅から乗車」を明らかにすることになる。旭川駅に到着してから、改札口で運賃を支払うことになる。

こういう「出先での一寸した列車の移動」というのも好い感じだと思う。

しおらーめん…:らーめん山頭火 本店:旭川(2024.06.08)

↓旭川ではよく知られている御店だと思う。滞在した宿の傍だった。
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↓大きな看板だ。
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↓少し暑かった日に意外に多く歩いて空腹だった。夕食には少し早目な感じもする時間帯で、御店も然程混んでいない様子だった。表に行列が発生していない。立寄ることにした。
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↓こういうように供される「しおらーめん」を頂いた。
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↓“とんこつ”を使った白いスープが美味しい。
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何度も立寄っていて、当然ながらその都度にラーメンを頂いている。が、それでも時に立寄る。なかなかに気に入っている。

昼に…:<ワイン食堂 ヒノマル>:<COCONO SUSUKINO>(ココノ ススキノ)(2024.06.09)

札幌に入ってから少し動き回り、少しだけ遅い昼食を愉しもうと地下鉄すすきの駅の辺りに立寄った。

地下鉄すすきの駅の辺りには、未だ新しい感じの商業施設<COCONO SUSUKINO>(ココノ ススキノ)が在り、飲食店が充実していると聞いていた。中に入って様子を見てみた。

↓こんな様子を見て、少し驚いた。
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↓半円形のようなカウンターにスツールが据えられ、何やらグラスが吊られるような感じに置かれている。
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↑とりあえず、ここに座ってみたいと思った。

↓席に着くことにした。
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↑<美魔女>と名付けられた、スペインの重厚な味わいの赤ワインを頂くことにした。そして少し料理を御願いした。

↓グリル野菜サラダである。シーザーサラダのドレッシングという風の手作りソースが添えられる。こういう火を通した野菜も好い。
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↓「タコのガリシア風」と銘打った、スペインの流儀という蛸を使った肴という感じだ。
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↓「昼飲み」と銘打った時間帯は、御薦めなワイン等が少し安価に愉しめるようになっていた。
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↓「漬けマグロの低温調理とセルバチコ、バルサミコソース」という一皿だ。手が掛かる一皿であるようだが、凄く好い感じだった。
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↓ワインを1杯嗜み、何品かの料理を摘まむ。少しだけ贅沢な感じもする一時を過ごした。
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前日、少し眠りが浅かった。そして早起きで動き回った。そんなことが在って、この後に宿にとりあえず入ると居眠りに陥り、何となく夜になってしまった。そういう展開は在ったが、すすきの駅の辺りで、好い場所が1軒増えた。好いことだ。