雲と天…或いは天と雲…:旭川(2024.10.08)

曇天というような早朝であったが、次第に天候が好転した。昼の列車に乗車する迄の間、随意に過ごすことが叶う。少し散策をしようと戸外へ出た。

旭川駅の東側から、必要なモノだけを持つような形で嵩張るモノは駅のロッカーに預け、身軽になって駅の南側、古くは神楽町であった辺りを目指して歩を進めた。

↓歩を進めようとするが、時々停まってしまった。
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↓見上げた天が凄く好い感じだった。
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↓望んだ天は東寄りだった。朝の太陽が雲の向こうで光を放っているのが判った。
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↓刻々と形を変える雲や、様子が変わる光が面白かった。
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↓凄く面白かった。
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こんな感じで雲と天、或いは天と雲を見上げながら歩を停めることも挟む散策は心地好い。

<似鳥美術館>…(2024.10.06)

↓商都として栄えた経過が在る小樽には古い立派な建築物が多く伝わっていて、それらが様々に活用されている例も多い。
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↓嘗ての「北海道拓殖銀行」の建物は<似鳥美術館>となっている。
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「北海道拓殖銀行」は「たくぎん」の通称で親しまれた北海道最大の銀行であったが破綻してしまい、銀行の営業は他の北海道内の地方銀行に譲渡されて現在に至っている。<似鳥美術館>の建物は、その「北海道拓殖銀行」の小樽支店だった。作家の小林多喜二が小樽商科大学の前身となる学校を卒業して就職した先としても知られる。かの三浦綾子が小林多喜二の母を主人公にした小説を綴っていたが、作中で街に出た母が小林多喜二の勤務先である建物を視て驚くという場面が在った。立派な建物が多かった中で、この「北海道拓殖銀行」の小樽支店は際立っていた。北海道を本拠地とする銀行にとって、昭和の初め頃の小樽は「際立って重要な拠点」であった筈で、銀行の威光を示すような立派な手てものが建てられたのであろう。

美術館としての展示をゆっくり愉しんだが、この種の場所では「往年の雰囲気が感じられる」というような「建物そのもの」を観るのが少し愉しい。

↓こんな階段を関係者の皆さんが行き交ったことであろう。
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↓4階に上がると、階段の踊り場辺りから隣の小樽郵便局や向こうの日本銀行等が見えた。眼下の道路が浅草通である。
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↓艦内を歩き廻りながら、こういう階段の様子も興味深く眺めた。
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↓照明の感じが渋い。
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実は、何度も小樽を訪ねているが、ここには初めて入った。何れまた立寄りたい。

「色内銀行街」のポストカードと手拭…(2024.10.06)

↓何に如何使うというようなことを何も考えずに「好い!」と衝動的に求めるのが「出先での土産」というモノなのだと思う。
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↑<似鳥美術館>で販売されていたポストカードと手拭だ。

↓小樽の色内という辺りに残る旧い建物のイラストが入っている。
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↑これらは何れも嘗ては銀行だった建物だ。

第百十三国立銀行、第百十三銀行、日本銀行、北海道銀行、三菱銀行、北海道拓殖銀行、第一銀行、三井銀行、安田銀行、第四十七銀行と色内という辺りに銀行の本支店が集まっていて「色内銀行街」と呼ばれたそうだ。既に姿を消した銀行、現在の同名のゴン公と無関係の銀行、金融業界の再編が繰り返されて合併した銀行と様々だ。人やモノが集まり、北海道の経済活動の要となっていた小樽には、銀行も多く立地していた。そんな歴史を伝える建築群だ。

そういうイラストが入ったグッズを何となく入手してしまったのだが、大切にしたいと思う。

※写真そのものは10月7日に札幌の宿で撮っているが、モノは10月6日に小樽で求めている。記事は「北海道/小樽」のカテゴリに加える。

旭川駅到着…(2024.10.07)

札幌駅で乗込んだ列車は、新千歳空港駅から札幌駅に着く列車との接続の都合で2分か3分遅れて出発したらしいが、順調に進んだ。「好き旅に盃を…」というようなこともして寛いで居たが、車中で居眠りにも陥ってしまっていた。

↓旭川駅へ着いてみれば、少し暗くなり始めるような時間帯だった。
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↑こういうような時間帯の光の加減が好いと思う。

↓左側に札幌へ向かう列車が待機中だった。
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↓乗って来た列車は回送となるようだった。
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↓旭川駅の東側へ出た。午後5時頃が薄暗い感じとなっている。
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移動の途次に旭川に道草というのも、自身の中で定番化している。結局、気に入っているので定番にしてしまったのだと思う。多分、今後もこういうような感じで移動することになるのであろう。

札幌駅を発つ…(2024.10.07)

札幌での所用を終え、旭川を経て稚内へ引揚げる。

所用の際に邪魔なので、嵩張る荷物は札幌駅のロッカーに預ける。所用を済ませて札幌駅に到ると、とりあえずそれを引っ張り出す。そういう動きの後に、少し広い札幌駅の中を小走りに動いて、列車に飛び乗るようなことも何度もしている。が、多少ゆとりが在る程度が好ましい。

↓こういう程度に、提げていたカメラで発車案内を写真に撮ってみる程度の感じが好いと思う。
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↓「ホームで少々待って…」という程度に思えば「列車が到着します」という放送が流れ、ゆったりと列車が現れた。
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↓旭川方向へ向かう場合、<ライラック>は列車の後尾側が自由席になる。
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↓789系電車は美しい。
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↓「嵩張る荷物」と言っても身軽ではある。荷物は棚に上げて席に陣取る。
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↑最近は自由席を減らしてしまっていて、札幌・旭川間の列車では自由席が少々混み合う。頻繁に列車が運行されるので、余り考えずに駅に入って、気軽に列車に乗るというのが好い訳で、列車が限られる区間でもないのだから指定席は煩わしいばかりだとも個人的には思う。

↓ゆとりが在る時には札幌駅でこういうモノを吟味して求められる。
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↓清里町で製造しているジャガイモの焼酎を水割りにしたモノだ。凄く美味い。
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好き旅に盃を傾けていた間に列車は静かに発車した。

新札幌駅到着…(2024.10.07)

札幌駅から新札幌駅へ、快速列車であれば10分を切る。速いと思う。

↓雨交りな中で列車は進んだ。少しだけ減速している感じだ。見えている橋を越えると新札幌駅は近い。
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↓雨粒で濡れた正面窓の向こうに新札幌駅が見えている。
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↓反対側、札幌駅方向へ進む列車の前照灯がハッキリ判った。
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↓列車は新札幌駅へ進入する。
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↓こういうような様子を眺めるのも好い。
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↓下車して振り返った。
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多少雨は交っていたが、傘を使おうと思う程でもない感じだった。かなり見慣れた様子だが、それでもカメラを提げて、何となく様子を撮りたくなってしまう。

朝の札幌駅を発つ…(2024.10.07)

朝の札幌は多少の雨交りではあった。敢えて傘を使う程でもないと思いながら、宿から近い札幌駅へ足早に移動した。

↓所用のために列車で移動しようとホームに出た。
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↑721系電車が待機中だった。左側に乗車する。右側の721系電車は回送になるようだ。こうやって並ぶ様子を見掛ける機会が減ったような気がする。

↓列車の先頭側に乗り込んだ。
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↑朝の新千歳空港行は少し混み合っていた。

↓列車が動き始めた。
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↓直ぐに雨粒が列車の正面に当たり始めた。
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雨が交じる中、721系電車の列車は進んだ。好い風情だ。

ハロウィン…:<旧名取高三郎商店>:小樽・堺町通(2024.10.06)

↓こんなモノを見掛けて驚いた。
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↓こういうモノも在った。
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↓こういう具合になっていた。
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大きなハロウィンの飾りの傍であったが、<旧名取高三郎商店>の脇にこの骸骨達が飾られていた。ハロウィンの飾りということのようだ。

時にはこういうモノも面白いかもしれない。が、個人的には普段の様子が好いとも思う。