150年間も利用された堅牢な石造アーチ橋であったが、河川の状況も大きく変わった中、水害で橋が損傷してしまった。5本の中の2本は流失という憂き目に遭ってしまった…
そうしたことから、貴重な石造アーチ橋を護って後世に伝えたいと、市内の石橋記念公園に3本の石造アーチ橋を移築するということになったのだそうだ…
↓その貴重な石造アーチ橋の一つ、西田橋である。背後に、「少し珍しい12月の雪」を被っている桜島が見える。何か「銭湯の壁画」を思わせないでもない…

↑画の左側に門が設けられている。これは1990年代まで実際に道路で利用されていた際には撤去されていたモノで、この公園に橋を移築した際に再現した江戸時代に在ったモノである…
↓門から橋を眺めてみる…

↑往時と場所は変わっているが、門から橋を覗いた時の型は変わらないことであろう…
この西田橋は、鶴丸城(鹿児島城)から城下町を経て各地域へ繋がる街道への道筋に相当する箇所に架っていたのだという。参勤交代で往来する島津侯の行列、将軍に輿入れした篤姫、島津斉彬侯の密命を帯びて方々を訪ねた西郷隆盛と、様々な史上の人物達が行き交った橋でも在る…
この場所…鹿児島市内の「一寸気に入っている場所」でもある…
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