<C61 2> ― <京都鉄道博物館>(2016.11.28)

↓京都鉄道博物館では、動態保存の蒸気機関車が<SLスチーム号>と称してローテーションで客車(的に設えた車輛)を牽引して走っている。
Kyoto Railway Museum on NOV 28, 2016 vol01 (13)
↑極々限られた範囲の、施設内の軌道で動くだけなのだが、「蒸気機関車が動く」という場面は一寸面白い…

↓この日の<SLスチーム号>は<C61 2>だった…
Kyoto Railway Museum on NOV 28, 2016 vol01 (12)
↑数在る蒸気機関車群の中では最後の方、1947年に初登場した型である…

1945年の終戦以降、戦時中に余り製造されなかった旅客列車向けの機関車が不足がちだったが、他方で車輛の新造には占領当局からの規制が加えられるような状態で、当時の国鉄は苦慮していた。そうした中、「D51用ボイラーを転用、改造」ということでこのC61が登場することになった。実際にD51向けの部品を利用した車輛も在った他方、「実質的に新造」という車輛も在ったという…このC61は主に東北地方や九州地方で急行列車を牽引して活躍していたそうだ…

京都鉄道博物館の<C61 2>は、1972年に「梅小路蒸気機関車館で資料として保存」と決定し、以来“動態保存”となっている。本線を走行する手続は取られておらず、専らこの博物館の構内を走行するのみだというが…

この「SLの時代」の最後の方に登場した大きな<C61 2>が動く様子は、なかなかに迫力が在った…

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