「昇天寺院」の内部(2017.08.12)

「自身とサハリンとの関わり」も何時の間にか「足掛け四半世紀」というような次元になって来たが、永い間「列車に乗ったことが無い」という状況だった…時間的なゆとりが無い状態でのサハリン訪問を繰り返していたという事情に加え、最近は益々顕著になっているのだが、極端に列車本数が少ないために利用機会を設け損なっていた訳だ…

そういう中で休日の土曜日を利用し、「土日のみ運行」というユジノサハリンスク・コルサコフ間の列車に乗車する機会を設けることが叶った。極端に列車本数が少ないので、往路は列車でコルサコフ入りし、街を散策した後の復路はバスでユジノサハリンスクへ引揚げた訳だが…

そのコルサコフでの散策の際、「広くない道路沿いの敷地に建っている」状況で、建物全体を美しく写真に収めることが難しいものの、なかなかに雰囲気が在る建物として記憶に残る「昇天寺院」に立寄った…

最近、この「昇天寺院」では教会そのものの建物の脇に、3階建ての地域活動の拠点となるセンターを建設している。その建設工事が行われている脇の教会は、普通に活動していて、「土曜日の午前中」に相当する時間帯であったことから、断続的に街の人達の出入も見受けられた…

趣が在る建物ということで、独特な屋根の形状等を写真に収める等した経過は在る場所だが、内部は視たことが無かった…そこで入ってみた訳である…


↓木の壁でロシア正教の教会の様式の空間が設えられ、なかなかに見事なイコンが飾られている…
Korsakov, 12-08-2-17 (13)
↑お祈りの人達が何となく途切れ、思わずカメラを出して撮ってしまった…

様子を視ていると、驚く程大勢が押し掛けているのではないが、子ども達を含む家族連れでお祈りに立寄っている人達が断続していた。地元の老若男女に親しまれる、素朴な見栄えながらも「活きている」感じがする教会だった…木の壁の高い辺りに窓が設えられ、光が射し込んでいるのだが、何処となく「静かな森で神との邂逅を望む」というような空間の演出に思えた…

↓そして外に出て、独特な形状の屋根を改めて見上げた…
Korsakov, 12-08-2-17 (11)

想えば、サハリンでこうしたロシア正教の教会が方々に見受けられるようになったのもこの四半世紀のことだが、今では確りと人々の暮らしに根付いているような気がする…

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