そんなカモイの浜は、サハリンの南西海岸を「サハリンの涯」たるクリリオン岬へ南下する途中の、クズネツォフ岬の脇に在る。同じツアーに参加した女性が「サハリンにも未だこんな所!」とか「私達だけ!」と率直に感嘆を漏らしていた…そんな場所だ…クリリオン岬を海上から眺め、再び北上して上陸した場所だ…
↓カモイの浜に、ボートが停泊している。

↑船長が操縦席に陣取り、その脇の席に1人―私に割り当てられた場所…―、後部に4人と「6人で満員」の小舟だ…
「6人で満員」の小舟だが、「40ノットは出るさ…」と船長が言う高速艇である。小型高速艇に特有な「多少撥ねる」ような動きも見せながら進んだ…或いは“海釣り”では、この種の小型高速艇がよくとうじょうするのかもしれないのだが、私自身はこの種の船には「全く初めて」乗船した。気分は「“007”か何かのアクション映画」という具合だった…そして、クリリオン岬に向かって行く中で、何やらの無線交信の声が聞こえて「国境の海域を疾駆…」という状態が感じられ、興味深かった…
船長によると…嘗てこの種のボートは90万ルーブル台で入手出来た様子だが、最近は200万ルーブル位だという。これは“為替変動”によるものだ…このボートは、嘗て北海道の紋別で購われたモノとも聞いた…
こんな船で輝く海を駆け巡りながら視た光景…忘れ難い経験になった…
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