N.V.ルダノフスキー胸像(2017.10.03)

サハリンスカヤ通はユジノサハリンスク市街を東西に延びている通で、その北寄りな側に4つの緑地が整備されている。

何れの緑地にも、海事関係の歴史で功績が在る人物の胸像が据えられ、その人名を冠して<〇〇広場>と呼び習わしているようだ…

それらの広場の一連の胸像に在って…「最もダイナミックに人物の表情を表現?」と私が思っているのは…

↓このルダノフスキーの胸像である…
03-10-2017 (2)
↑多少「忙しない?」と思える程度に、雨が降ったり止んだりを繰り返した一日が暮れようとしていた日の夕刻、少し晴れていて気分が好かったので、食事に出る序でに映画館の近く―と言って、映画を観た訳でもないが…―でもある広場に寄って、「少しだけ御無沙汰しましたかね?」とルダノフスキーを眺めて来た…

ルダノフスキーは、現在のコルサコフ地区に拠点を築いて指揮を執っていたネヴェリスコイ麾下の士官だった経過が在り、1853年から1854年に主に南部サハリンの各地を踏査し、地図を作成し、詳しい報告を遺したことで、ロシアでは少し知られる人物である。「サハリンの歴史」ということでは、「地域の最も古い記録の一つは、かのルダノフスキーの記録で…」という例が色々と在るらしい…実際、南西部のネベリスク地区では、この記録が残っている「ルダノフスキーの到達」という故事を“建都”と位置づけてさえいる…

↓何処となく、当時は道路も整備されていないような中で苦労しながら踏査旅行をしていたルダノフスキーが、立ち止まって一息入れながら、サハリン南部の山河を眺めているような雰囲気が漂って、この胸像は素敵であるように思う…
03-10-2017 (3)

↓胸像は、こういう具合に台座に据えられている…
03-10-2017 (4)

当時はよく知られていなかった地域を丹念の踏査して、地図を作って詳細な報告をしたというルダノフスキー…もう少し注目されても善いような気がしている…

この記事へのコメント