ネフチェゴルスクのモニュメント(2017.10.07)

↓ユジノサハリンスク都心部の巨大なレーニン像が建っている広場の、レーニン像が視える辺りから奥側、鉄道駅に近い側に進むとこういうモノが在る…
07-10-2017 morning (11)
↑これは1995年の災害のことを記憶に止めるべく設けられたモニュメントである…霧の朝に、久し振りに眺めて写真を撮った…

1995年5月28日、サハリン島北部のネフチェゴルスクという町で地震が発生した。特段に観測地点になっていないことから、詳しいデータは伝わっていないらしいが、日本の気象庁では「震度5強から震度6程度」と推定しているということである。極めて強い地震で、ネフチェゴルスクは断層の上に在ったようで、町は壊滅的被害を受けた。

地震発生は現地の深夜1時という、3200名程であったという町民の大半が家で休んでいるような時間帯の出来事だった。耐震性が顧慮されていない集合住宅が多く、それらの住宅群は瓦礫の山と化してしまい、住民の7割近くが死亡してしまったという。

災害後、余りにも被害が大きく、町の再建は断念してしまった…そして、このモニュメントが出来た。800名程居たという生存者は、各々が方々に移ったようだ…

静かにそんな出来事を伝えるモニュメント…広場のメンテナンスの一環と言ってしまえばそれまでだが、何時も辺りは綺麗に清掃が行き届き、その役目を無言で果たしている…

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