↓ユジノサハリンスクの街中で、最近はこの種の“立て看板”を視掛けることが在る。
↑建物の壁側等に立っていて、テープが張られて「壁際に近寄らないで…」という具合にしている。
この立て看板は或る会社のビルの、レーニン通に面した側に据えられていた。何年も使っていて、やや傷んでいるようにさえ視える立て看板である。所謂“ステンシル”―型板に「完全に閉じた部分が無く、千切れないように」と配慮して文字の型を作り、そこに塗料を付けて看板の文字にする―で文言が書き込まれている。
看板には「ОСТОРОЖНО. ВОЗМОЖЕН СХОД СНЕГА И НАЛЕДИ С КРЫШИ.」(アスタロージナ。ヴァズモージェン スホード スニェーガ イ ナリェディー ス クリシー)と在る。「注意 屋根の雪や氷が落下する場合が在ります」という程の意味だ。
積雪期にも気温の上下が在り、積もった雪の中途半端に融けた部分が氷になり、氷が少し大きくなった辺りで気温が上がると「勢いよく、高い場所の氷が地面に落下」という事象が発生する。壁際を不用意に歩いていると、そういう落下する氷が当たって危険な場合が在るので、画のような立て看板を歩道に出している例が見受けられる。
週末に湿った雪が降って、低温で凍ったようになっていたものが、昨日は雨が交じって融けていた。その融けた氷が、建物の高い場所から落下するような場合、屋内にいても「バタン!!」と少々驚く音が聞こえる。真下にぼんやりと佇んでいて、頭にでも当たれば大変だ。
そういう事情で、こうした注意喚起が行われている。北海道内でも、「落雪注意」というような注意喚起が行われている例は見受けられ、何か「積雪寒冷地では或る程度共通な事」というようにも思える。
そんなことを考えた他方、「ロシア語の文字の“ステンシル”が何となく好い…」とぼんやりと立て看板に見入ってしまっていた。
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