スキー場から冬のユジノサハリンスク市街を鳥瞰した後、麓のパベーダ広場のバス停に至った…
ランチを愉しもうとしているエリアへ移動するバスを待ちながら、何となく「過去に訪ねた地域で、高い場所からの眺望が好かった場所」を幾分思い出して、どういう脈絡か、想いが“長崎”に至った。「稲佐山の眺望」というやつだ…
バスに乗って、見慣れたユジノサハリンスク市内の様子を眺めながら、長崎のことを思い出していたが…「長崎に足跡を記したロシア人」ということで、かの「ニコライ・レザノフの一行」というのを不意に思い出した。
ニコライ・レザノフ…1804年にロシアの使節として長崎へ至り、日本との通商関係樹立を目指して交渉に臨もうとしたものの巧く事が運ばなかった経過が在った人物だ。長崎から去る際、「皇帝陛下の親書を携えた、帝国の正式の使節である自身が、随分と無礼な扱いを…」と憤っていた面も在ったというが、それを“忖度”した一部の部下が日本の村落を襲撃という騒ぎを起こしてしまっている…
レザノフは官人、或いはビジネスマンで、長崎に至った一行を代表する立場であったが、長い航海の指揮を執っていたのは彼ではない。海軍の名高い航海家であったクルーゼンシュテルンが船の指揮を執っていたという…
不意に「クルーゼンシュテルンの胸像!」と思い出した。サハリンスカヤ通にバスが差し掛かり「次の次の停留所だった…」と思い出し、下車した…
↓久し振りにゆっくりと胸像を眺めた…
↑辺りは雪が深かったが、胸像の周囲や通路は除雪が施され、帆船をイメージしたイルミネーションが据えられている様子だった…
こういうようなモノ…不意に眺めてみたくなる…
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