<日露友好の像>:淡路島・五色(2018.02.23)

神戸の三ノ宮駅辺りには2つのバスターミナルが在る。両者のより東寄りな側となる<神姫バス>のターミナルから、淡路島方面のバスが多く発着している。

淡路島方面のバスに関して、島の東寄りの洲本方面に向かうバスに対して、西寄りの五色方面に向かうバスが在る。後者に乗車し、五色に在る<高田屋嘉兵衛公園>という終点まで行った…

プラス10℃に届くかどうかという感じ…寒さに馴染み過ぎているが故に「温かい…」と、美しい公園の中を歩き始めた…

↓「時代劇?」という感じの出で立ちな人物と、恐らく同時代と見受けられる欧州系な人物…
Goshiki on Awaji Island on 23-02-2018 (9)
↑2人の人物の像に注目した…

↓<日露友好の像>と名付けられたモニュメントだ…1996年に五色町(※2006年に「新設合併」方式で洲本市になっている。)で建立したものだそうだ…
Goshiki on Awaji Island on 23-02-2018 (6)
↑「時代劇?」という人物は、五色が産んだ「実業家」とでも呼びたい活躍を見せた高田屋嘉兵衛…外国人はロシアの海軍士官であったワシ―リー・ゴロヴニーンである…

1811年…ロシアとの摩擦の経過故に、ロシア人に警戒していた幕府にゴロヴニーンが捕えられてしまう…対してゴロヴニーンの部下だったリコルドは、日本側の高田屋嘉兵衛を捕えた…高田屋嘉兵衛はゴロヴニーンの解放を当局と掛け合うことを約して解放され、約束を果たしてゴロヴニーンを解放させた…

そんな故事に因んだ像である。高田屋嘉兵衛とゴロヴニーンは、実際には直接会って語らったということでもないようだが、一件の双方の主役が仲良く並んだ像だ…ロシアの彫刻家の作品であるという…

両国の人達が直接に接したという故事の草分け的な、高田屋嘉兵衛とゴロヴニーンの挿話を伝える像だ…暫し仰ぎ見ていた…

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