ウラジオストクは、陸地が深く切れ込んだ湾が組み合わさったような場所の、丘陵上の複雑な地形の上に築かれた都市だ…坂道が多い…上りも下りも交ざり合って道路が交差していて、何やら「迷い易い…」感でもある…
このウラジオストクが一望出来る高台の辺りまで「ケーブルカーに乗車して上ることが出来る」と聞いていた…
ウラジオストク滞在の初日…「やや遅い昼食の序でに…」と雨交じりな街を夕刻まで歩いたのだったが…「何となく…」で下側の乗降場に行き当たった!!
↓こういう具合に、ケーブルカーが待機していた…
↑何となく「少し懐かしい?」という風情が漂う車輛だ…
このケーブルカーは1962年から運行されているモノとのことだ。既に半世紀を超える歴史を有していることになる。
運転士は居ないが、乗務員は居て、乗務員に運賃を支払うと切符をくれる。片道14ルーブルだった…
↓乗務員に運賃を支払うと、こういう切符をくれる…酷く「味わい深い」感じの切符だと思う…今般、4月14日に往復し、4月15日に片道の利用で、何となく3枚の切符が集まった…こういうモノは、そのうちに紛失してしまうと思い、後から宿で写真に収めておいた…
↑何か「古びた切手?」か何かのような大きさで、ザラザラした「巻紙」に刷られたモノを乗務員が「手で千切って」いる…ミシン目のようなモノが在るでもない…そして、「13ルーブル」の時代に刷られたモノが使われ続けていて、「14ルーブル」とスタンプを押している…(スタンプを押すのが意外に大変そうだ…)
↓軌道は真っ直ぐ上に延びるばかり…真中辺りに「擦違い」のための「複線」の区間が在る…
発車の合図に「ジーン!!」とベルが鳴ると、乗務員が入口扉を閉める…そして静かにケーブルカーが動き始める…下から乗車したが、上からのケーブルカーも同時に発車し、「複線」の場所で擦違う…
↓上に到着!
↑停車している車輛の背後の壁に<黄金橋>が視える画が…比較的近年に少し手を入れていることが伺える…(この日は深い霧や雨で、残念ながら<黄金橋>が高台から視えなかった…)
↓復路は他に乗り合わせた人も無かったので、車内の様子も写真に収めた…
当然ながら、丘陵状の地形に道路が在って、それを廻りながら高台へ上がる術も在るのだが…徒歩で動くには、このケーブルカーは大変に有難い存在だ…
何やら何処かの外国語で話しているグループも視掛けたが、来訪者に利用されているのみならず、地元住民にも親しまれている存在と見受けられる…
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