前日は朝からユジノサハリンスク空港に向かって飛行機に乗り、昼過ぎに着いたウラジオストクでは、必ずしも「散策日和…」でもない中で歩き回り、何時の間にか宿で休んでいて、結局早起きしてしまった…
↓前日の「深い霧」のような状況が暗い早朝にも続いていた…ひっそりと静まった感のウラジオストク駅が視える…
↑後で判ったのだが、駅舎正面に掲げられている<ВЛАДИВОСТОК>(ウラジオストク)のサインは、本来は「光っている」のだが、既に消灯されていた…
駅舎の奥の方、船が発着するターミナルの看板は未だ灯りが入っている。更に奥の巨大な橋梁だが、暗さに加えて霧のために殆ど視えない。辛うじて橋梁上の街灯の灯りが「微かな点線」のように視えている…
盛んに列車が発着しているでもない早朝、恐らく確りと警備されているであろう駅舎に入ることは躊躇われ、アッサリ諦めたが、奥の客船のターミナル側へ通じる歩道橋は自由に出入り出来た。
↓その歩道橋から、貫録が在る蒸気機関車が広いホームに展示されている様子が視えた…
↓歩道橋からホームに降りることが出来た…大きな蒸気機関車を眺めた…
↓第2次大戦期の沿海地方に於ける鉄道関係者の功績を讃える意味を込め、往時の代表的な機関車を展示しているということのようだ…
↓ランプを点した状態での静態保存展示…なかなかに好い!
蒸気機関車は<Е>(イェー)と呼ばれる形式で、製造年次や仕様の違いで、<Е>の後に小さなアルファベットが付される。この車輛は<А>である。「小さな字」を手書き以外で巧く表記出来ないので、便宜的に<Еа>としたが…この機関車は3306号機だ…1943年頃のモノらしい…
↓「1520mm」と幅が広い軌道のソ連・ロシアの鉄道で使用する機関車…それも恐らくは様々な車輛を組み合わせた長大な編成の列車を牽引する機関車なので、非常に大きく迫力が在る…
↓「旅客列車の高速化」を意図した型に見受けられる巨大な動輪ではなく、「パワー重視」な動輪であると見受けられる…
↓辺りの「立入禁止」のテープが鬱陶しいが…こういうことでもしなければ、この運転台によじ登る人が絶えないことであろう…
↓一定の敬意を払われて、行き交う「後輩」の車輛や、興味深げに近付く旅客の目線を受け、ゆったりと余生を送っている感な蒸気機関車だ…
第2次大戦期には、ソ連の鉄道は兵員や物資の輸送でかなり重要な役目をになったのだというが、こういう型の機関車が各地を巡っていた訳だ…
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