「写真を撮る」ということに関して、2つ言えることが在るように思っている…
「写真を撮りたいからカメラを手にする」ということと、「カメラを手にしたから写真を撮ってみたくなる」ということだ。最近は「写真撮影にカメラ?」という感覚も拡がっているようではあるが、私自身は「写真=カメラ」または「カメラ=写真」と考えているので、「写真撮影にカメラ?」というようなことに関しては敢えて述べない…
昨年の9月に<X100F>を入手して愛用し始めてから1年余りを経ている…本当に<X100F>は「手放し難いモノ」になっていて、「毎日手元に在るのを確かめて安堵…」という程だ…
<X100F>に関しては、写真を撮るというようなことを始めてみた頃の「単焦点レンズを使う」という「原点回帰」を念頭に、「評価が高いモノ」を狙って選んだのだった…「写真を撮りたいから<X100F>を手に…」ということではあったのだが…少し経てば「<X100F>を半ば常時持ち歩いているから、随時写真を撮ってみたくなる…」という感にもなって行ったような気がしている…
結果的に…「写真を撮りたいからカメラを手にする」ということと、「カメラを手にしたから写真を撮ってみたくなる」ということとは、「出入口が逆?」なようでありながら、両者が混然と入り交じってしまうのかもしれない…殊に、<X100F>のような「とりあえず持っていて、何となく嬉しい…」という側面さえ在る美しく存在感が在る道具であれば、「使うためのコレ」と「コレが使いたい」とが交じってしまい易いかもしれない…
「単焦点レンズを使う」という「原点回帰」…ハッキリ言って、撮影をすること自体が「従前以上に愉しい」と思える機会が増えた。或いは「写真を撮る」というのは「引き算」のような側面が大きいと思っている。持っているレンズの画角が許す範囲で、余分なモノを引き去って、画の中に残る何かが写真になるという訳だ…写真に親しんで暫らく経った頃から現時点に至るまで、この“引き算”という説は「信じている」と思う…
何かで聞いたか、読んだかだったのだが…幾つもの単焦点レンズを持っていて、レンズ交換式の本体と合わせて使用する場合…多くの方が「最も多用?35㎜?」ということになるらしい…<X100F>は、その「35㎜相当画角」の単焦点レンズを搭載していて、レンズは交換式ではなく固定だ。が、「多くの人が多用する画角」であるだけに、「色々な感じの画」がかなり手広く楽しめる。そして“引き算”という説に則って、「レンズの画角で可能な範囲」という画を創ることを愉しんで来た。そして現在も愉しんでいる。
そういう状況で、主にサハリンで<X100F>を使っているが、他にもウラジオストク、関西方面、札幌、稚内等々に出掛ける都度に必ず携行―日本国外が絡む移動で不可欠なパスポートは常時携帯で一寸特殊だが…それ以外の細々したモノで「アレ…忘れたかな?」ということが在っても、<X100F>は必ず携帯している…―し、随分と色々使った。そうやっている中、「何度か」だが、「もう少し広角?」とか「もう少し望遠」というように、「35㎜相当画角」の単焦点レンズ以外「も!」使いたいと感じたことは、無かった訳でもない…
「35㎜相当画角」の単焦点レンズ以外「も!」使いたいと感じた場合…<X100F>の入手以前から使っていた<P7700>を使う場合も在った。しかし…<X100F>が紡ぐ“フィルムシミュレーション”の入る画の感じとは異なり…次第に「<X100F>の“テレコン”を入手?またはXシリーズのレンズ交換式を入手?」という考えが頭の中を過るようになり始め…何となくそういう機会も増え始めた…
そんな想いが募った中…やや時間的ゆとりに欠くとは思ったが…「Xシリーズのレンズ交換式を入手?」に動いた…
幾つもの機種を眺めたが…結局…<X-Pro2>の本体、<XF50㎜F2.0>、<XF10-24mmF4.0>の2本のレンズを入手した。
<X-Pro2>の本体…これは「美しさ」と「存在感」に「やられた…」感じで、「是非とも自分で所持したい!!」という想いが、訪ねた札幌の店の店頭で抑えられなくなったのだ…「“カメラ”というのは“こういうモノ”!!」という外観!!「欲しい!!!」が本当に抑えられなかった…<X100F>を求めた時には、「他メーカーと比較し…」とチラチラ視ていて、<X-Pro2>を強く意識はしなかった面も在ったように思うのだが…
「“理屈”でもない!!」とレンズ交換式のカメラ本体は選んだが…レンズに関しては店の在庫とも相談だったが、「こういう画角が…」と一寸考えた…
↓先ずは<XF50㎜F2.0>である…
↑これは「75㎜相当画角」という“中望遠”である。
フィルムの一眼レフカメラの時代、80㎜とか85㎜という単焦点レンズを時々使ったことが記憶に在る…そういう感覚での「やや的を絞り込んで、少しアップで撮る」という感じ…そういうのがやってみたかった訳だ…そして、この種の画角は「遠景を切り取る」というようなことも得意な筈だ…
↓稚内のノシャップ岬で<XF50㎜F2.0>を試用してみた…
↑手前の消波ブロックや鳥と、奥の利尻富士が「適度な圧縮」という感じで巧い具合に収まる…
↓これは<XF50㎜F2.0>を羽幌で試用した画だ…
↑バラをアップにして、背景が綺麗にボケている…この種のレンズの「らしい」感じだ…
↓これは<XF50㎜F2.0>をユジノサハリンスクで試用した画だ…
↑「適度な圧縮」という感じで、都会的な感じが巧く纏まる…
こういう「中望遠」が酷く欲しかった訳だが…同時に少し趣が異なるモノも…
↓<XF10-24mmF4.0>である…
↑「単焦点の広角」の在庫が立寄った店に無かったのだが…「15mmから36㎜相当画角」というのが、「なかなかに使い易い」感じである…
<XF50㎜F2.0>を<X-Pro2>の本体に装着する分には「少し軽快」な感じなのに対して、<XF10-24mmF4.0>はやや大きく「若干、軽快さは損なわれる?」という気がしないでもない。しかし、「“広角”の領域から“標準”と呼ばれる35mm相当画角辺りまで」を手軽にズーム出来るので、「何でも撮れる!!」というような感じもしてしまう…
↓<XF10-24mmF4.0>は、建物の近くに寄って、広い範囲を大胆に入れるようなことが得意なレンズだ…
↑こういうことが出来るのは、意外に嬉しい!!
↓<XF10-24mmF4.0>は、室内でも広い範囲を巧く一枚の画に纏めることが叶う…
↑こういう使い方は意外に多くなるかもしれない…
↓<XF10-24mmF4.0>は、「居合わせた空間の全般」を画にしてしまうようなことが叶う…
↑こんな画も、これから「増産」されるのかもしれない…
この「広角ズーム」に関しては…「その場で何となく…」に近い状況で入手したが…存外に「こんなのが欲しかった!」という側面が在る…
とりあえず…「“新機材”の入手」に関して纏めた…ブログの“ラベル”、“タグ”にこの“新機材”に関するモノも加えて、既に一部で使用している…
機材は…「在る」というだけでも好くない…ドンドン使いたいものだ…
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