御神木:鹿児島神宮(2018.11.27)

「大隅国一之宮 国分正八幡 鹿児島神宮」…隼人駅から15分程度も歩けば辿り着く古い社である…「海幸山幸」の神話の「山幸」を祀っているそうだ…

鹿児島神宮は相当に古い神社で、延喜年間(10世紀冒頭)には“大社”に列せられて「大隅国一之宮」と称されていて、建久年間(12世紀末)の後鳥羽天皇の御代には多くの社領を得ており、江戸時代末期にも千石を領していたという…

↓その境内に植えられている「御神木」である…
27-11-2018 Kagoshima Jingu (7)
↑余りにも大きい!!只管に見上げてしまった…

建久年間(12世紀末)の植樹と云われ、推定樹齢は800年を超える!?

人間は100歳で「大変な長寿…」ということになる…私事だが、2人の祖母は長命で、他界した際には何れも97歳で、葬儀に集まった人達は「大変に長生きをされて…大往生…」と口々に言っていた…この御神木は、そういう次元の長命の8倍もの時間、この境内に在る訳で…今でも勿論「活きて」いるのだ…途方もないことだと思った…

御神木が植樹されたような頃…12世紀末…鎌倉幕府が成立したような時代で、13世紀に入って体制が固まり、以降は室町時代、戦国期、江戸時代、明治・大正・昭和となって平成の御代に至っている訳だが…御神木はそういう時間を活き続けている…

この巨大な御神木を、「エキゾチック!」と感じながら見上げていた自身に、ここを立ち去って隼人駅へ向かって歩いていた時に気付いた…そして、こういう御神木を擁する神社の境内…何か「自然の力」が渦を巻いているような雰囲気が漂う…こんな場所を訪ねると、そういう「力」を少しだけ分けて頂けるような…気もする…

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