何となく気になって調べてみると、「花火」という語は「夏の季語」なのだそうだ。更に、花火は「お盆の送り火」という意味合いも在って「秋の季語」にもなり得るらしい…
別段に「俳句の季語」に拘りが在るのでもなんでもないが、「季語」に関しては「時季らしいモノ」が選ばれるので、「〇〇と言えば…この季節の…」というようなことを考える場合の目安になると思っている。そこで「花火?夏だよな…」と思って、少し調べた訳だ。
↓土曜日の夜、住まいの窓からこういう様子が視えた。
↓夕刻に、何となくぼんやりとしてしまっている間に暗くなった…何やら「ドーン!」と響く大きな音が連発していた。「面妖な…如何なる騒ぎ…」という程度に窓から戸外を伺おうとすれば、東寄りの窓辺が不自然に明るかった。打ち上げ花火だ。
↓カメラを取り出し、窓の硝子越しに花火の写真を何枚か撮ってた。
早朝の最低気温が氷点下15℃程度で、日中でも氷点下8℃というような次元の低温で、未だ然程多くはない感じではあっても確り積雪が見受けられ、低温の故に凍っている箇所も在るので戸外を歩く時には要注意と「冬!!!」なのだ。そこに盛大に花火が打ち上げられている。
窓の硝子越しに写真を撮ろうと盛大な花火の側を視ると、「硝子が微妙に震える」という感であった。空気が振動する程度に盛大な花火が上がっているのだ。これも、州政府本庁舎前の<ヨールカ>の点灯式の故である。賑々しい催しのフィナーレに花火を上げていたということのようだ。夕刻にぼんやりしてしまって、近くまで足は運ばなかったが、存外に近くで花火を観ることになった。
「夏の季語」で「夏に上げるもの」というような感覚は「極めて日本にローカルな感覚」で、花火は「祝賀に際して華々しく上げるモノ」というのが色々な国での標準的な考え方のようである。考えてみると、ユジノサハリンスクで8月や7月に花火を上げる催事という印象は薄く、「〇〇の日」というような時に時々花火が登場している。
ユジノサハリンスクで「花火」と言うと、昨シーズンは「レーニン広場の“ヨールカ”に引火…」という一寸した騒ぎが在り、何方かが撮った映像が“全国ニュース”に流れていたという妙な出来事が在ったのを思い出してしまう。今シーズンは「盛大な花火を人々が楽しんだ」というだけで、余計な騒ぎは起こらずに済んで欲しいものである。
冬の氷点下の夜空を彩る花火を観て、「花火って?」と「夏の季語?!」ということを気に掛ける辺り…私も「とりあえず日本の人なのだ…」という実感を強くしていたりする…
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