輝く天守閣…;名古屋城(2019.02.23)

名古屋城は…所謂“天下普請”というモノで、徳川幕府が諸大名に資材や労力の提供を求めて大規模な工事を展開して建設した経過が在る代物だった…尾張徳川家の居城であった…領主の公館で、領地の政庁で、その他に家中の催事も在って、身分の在る来訪者の迎賓館になった場合も在ったような感じだ…そういう“常態”が在ったにせよ、江戸等の東日本と京や大坂とを結ぶ東海道の“ど真ん中”に築かれた大規模な要塞である名古屋城は、“有事”には幕府陣営の兵站基地となって、敵対勢力との間の攻防拠点となることが期待された筈だ…

↓巨大な濠と石垣の向こうに聳える天守閣を眺めながら、そんな名古屋城が登場した経過等を想起していた…
23-02-2019 Nagoya (31)
↑暗い敷地の中で、天主閣に照明を当てている…何か「白く輝く」というように見えてしまう…

不意に思ったのは…城の長い歴史の中、こういう具合に「夜間に照明」というようになった時期の方が「未だ短い」というようなことだ…江戸時代の夜…辺りはどういう様子だったのだろうか、というようなことを思いながら辺りを少しだけ歩いた…

考えてみると…江戸時代に建てられた名古屋城の様々な建物は、1945年に戦禍で焼失するまで健在で、建築を研究していた人達等が収集した詳細な資料も在ると聞く…他方、所謂「戦後の復興」ということで築かれた、現在の“再建天守閣”は些か老朽化していることから、「往時の姿を、往時のような木造で本格的に再現する」というような構想も在ると聞く…

この記事へのコメント