拙宅に在って…特段に酒類の買置きが無ければ…特段に呑まないだけのことだが…買置きが在るのなら、少しずつそれらを開け(直ぐに空けてしまう)ることを愉しむばかりだ…
↓こういうボトル…四合瓶だ…
↑時々見受けられる“原酒”というモノである…
清酒は通常は15度から16度程度なのだが…“原酒”というモノは、そういう通常の売られている状態に調整する前の代物で、20度程度の度数というのが普通だ…
↓“利き猪口”に注いで、ゆったりと頂く…
↑所謂“甘口”と“辛口”との中庸のような、やや甘味が強くも思える程度な味わいだと思った…
この<寶娘>を醸す「大澤本家酒造」は、18世紀に堺で起こった蔵を起源としている。第2次大戦の空襲で蔵等を損なってしまい、再起を目指して西宮に遷って酒造を続けて来た。そういう苦難を乗り越えて受け継がれた伝統というようなことが礎に在る…
<寶娘>という銘に関しても紹介されている…これは酒造に勤しんでいた初代の蔵の主が夢を見たという話しに由来する。夢の中に宝船が現れ、麗しい女性が酒を口にして微笑み掛けていたというのだ…夢の中に現れた「宝船の女性」から<寶娘>という銘を決めたというが、「宝船の女性」と言えば“弁財天”、“弁天様”であり、“弁財天”、“弁天様”と言えば酒造の鍵となる水に関連も深い。そんな訳で<寶娘>という銘は永く大切にされていて、現在も受け継がれているということだ…
↓そういう、蔵の伝統を感じさせる挿話というようなモノも、酒を少し美味くしてくれるというものだ…
西宮市内の酒造会社と言えば、灘五郷の流れを汲むということになるのだが、「大澤本家酒造」は灘五郷では相対的に小規模な会社であるという。そういうことも在って、自社売店での販売、自社で扱う通販が販売の中心で、限られた店にしかモノは出ていないようだ…
↓この<寶娘>も含め、出回っている量や範囲が限られたモノであっても、入手は出来る…「灘の酒」を紹介して販売している<灘五郷酒造組合>のアンテナショップが神戸に在る!!実はここで試飲して気に入ったので入手し、拙宅に送り込んだという訳である…
>><北野工房のまち>(2019.04.04)
3月末から4月初めの旅では…随分と方々で酒類を買い込んで、買い込んでは拙宅に送り込むということを繰り返した…灘には、かなり広く知られた酒造会社の他にも、この<寶娘>のような、なかなかに好いモノがマダマダ色々と在るようだ…
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