出雲→石見→長門→周防→安芸…:運行日誌(2019.06.03)

広島の宿に在る…精力的に動いた1日で、何か…「このまま朝までゆったりと…」という感だ…

例によって…「動き過ぎ!?」である…早朝から列車に乗り、島根県を東西に横断して山口県の日本海岸を進み萩を訪ねた…萩で半日強を過ごし、バスターミナルに現れた、「他所からの旅行者にも人気の高速バス」ではない方の「ローカル(!!)な路線バス」で新山口駅―「何処をどういう具合に?」と大きく回り込むというのか、ジグザグに枝道に入るというのか、不慣れな旅行者には判らない経路で、何時の間にか「山口市小郡」という、新山口駅が在るエリアに至った…―へ向かい、そこから新幹線で広島に出てとりあえず休むということにした…

“旧国名”で言うと「出雲→石見→長門→周防→安芸」という具合…島根県から山口県へ向かって、広島県に廻り込んだということになる…

出雲大社に松江城…萩…こういう山陰地方各地というような場所…「えぃ!やっ!!」と気合を入れて、「“打ち込み”である!!進め!!」とでもいうような“勢い”を付けるのでもなければ、なかなか訪ねる機会を設け悪いように思う…今般…「<サンライズ出雲>に乗車が叶った」という僥倖が在って、松江に在った訳だが、色々と考えて萩を訪ねてみることにした…

山陰地方…交通は不便だ…早朝6時台に松江駅を出発すると、約4時間半の移動で東萩駅に着くことが叶う…これを逃すと、萩で過ごす時間が中途半端になってしまう…萩に泊まるのでもなければ、とりあえず新山口駅へバスで出て、そこから動くというのが最も便利と見受けられる…列車で下関等へ向かうのは不可能ではないが、列車の運行がかなり少なく、接続も悪い…

そんな事情で…今日のような動きになったが…萩ではとにかく歩いた…

↓少し前に…「幕末期の長州」に題材を求めた小説を愉しく読了した…
>>『風の如く』

3冊の文庫本から成る作品…或る程度、史実に依拠した内容で、史上の人物を明確にモデルとした劇中人物達が活躍する訳で…「あの件…あれはこういうことになって…」と「全く知らない訳でもない…」という内容が在るのだが…それでも、なかなかに魅力的な造形が施された各劇中人物達のことが気に掛かり、引き込まれてしまった…

その作品に、かの吉田松陰の<松下村塾>が登場するのだが…東萩駅から少し歩くと、<松下村塾>と吉田松陰の家を境内に擁する<松陰神社>が在る…最初にそこを訪ね…作中にも登場した高杉晋作のような、吉田松陰を慕って<松下村塾>に顔を出していた城下の若者達が「自宅等へ引揚げる道筋」という感じで、城下町の側へ歩いて、指月山の辺りに在る萩城の跡にまで…途中で<菊屋>や<萩博物館>に寄りながら歩き…藩政時代には藩校だったという辺りの先に在る<萩バスセンター>と称するターミナルまで…好天で、多少汗もかく中で動き回っていた…多少…顔が日に焼けた…

萩という街…何となく興味が在ったが…偶々、小説の『風の如く』を読了して日が浅かったことから、「山陰地域に在った」という状況と相俟って「訪ねてしまった」ということかもしれない…

相変わらず…出先では色々と写真は撮った…追ってこれらを順次整理しながら「何を視て、何を想った」というようなことも綴ってみたい…

広島へ辿り着いたが…夕刻に街を広く歩き回るというようにはならなかった…宿でゆっくりして、極近所に見付けた店で夜食を摂り…「後は何時でもお休み頂いて結構です…」ということに…してしまった訳だ…

明日の事?明朝に考える…

この記事へのコメント