京終駅の駅前に掲出された案内図を視て、<ならまち>と呼びならわされているエリアを目指した歩いた…
「古くからの住宅街」というような趣な街で、何かの配達のような車輌が停まっていて、ドライバーが作業をしている様子が見受けられた…
↓そういう中、最初は停車中の車輌の陰で判り悪かったが、忽然と鳥居が現れた…
↑「神社?」と注目した…<御霊神社>(ごりょうじんじゃ)と鳥居に額が掲げられている…
↓鳥居の脇に「桓武天皇勅願所」と在る…
↑“桓武天皇”と言えば、平城京から長岡京への遷都を計画し、それの進捗が捗々しくなかったことから改めて平安京に遷都したことで知られる、8世紀末に活躍した人物である…その名が掲げられている?相当に古くからの社であることが伺える…
800(延暦19)年に「御霊会」(ごりょうえ)という祭事が催されたことを社の起こりとしているようだ…1200年余りの歴史を有することとなる…
「御霊」(ごりょう)というのは、思いがけない最期を遂げた、「不慮の死」で他界した者の霊魂である。「御霊」という言葉そのものは「死者の霊魂」を指す一般的な語であったものが、「死霊=怨霊」という意味になり、その「祟り」を恐れて祭事を行うようになった。それが「御霊会」(ごりょうえ)であるという。
この御霊神社には、井上皇后(いがみこうごう)、早良親王(さわらしんのう)、他戸親王(おさべしんのう)、伊豫親王(いよしんのう)、藤原広嗣(ふじわらのひろつぐ)、橘逸勢(たちばなのはやなり)と、「御霊」とされた人々が祀られている…
↓然程広くない敷地に、1200年余りの歴史を有する神社…敷地が狭いことに多少驚いたが、同時に「さり気なくこういうモノが辺りに在る」ということが“古都”らしい感じである…
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