御神木:難波神社の“保存樹”(2019.06.07)

少し強い雨が降り続いた中…南海なんば駅辺りから、近鉄と阪神の列車が発着する大阪難波駅辺りを通り、御堂筋をゆっくりと北上した…

ゆっくり北上しながら、傘を使っても少々濡れてしまう強めな雨の中で進んだ御堂筋の地下には地下鉄が通っていて…なんば駅、心斎橋駅、本町駅と続いている…その本町駅の手前辺りに難波神社が在る…

難波神社は大変に長い歴史を有している社で、天正年間に大坂城の築城に関連して現在地に遷座したと伝わる。第2次大戦期の戦禍で社殿が焼失してしまい、1974(昭和49)年に現在の社殿が再建されたのだという…

↓雨の中、大きな木が佇んでいることに注目した…
07-06-2019 Osaka (28)
↑御神木ということになっている楠だ…樹齢は400年を超えるらしい…

↓これは辺りが戦禍の炎に包まれた中、傷んでしまいながらも生き続けて現在に至っているのだという…
07-06-2019 Osaka (27)
↑大変な状況を潜り抜けた大木なので、「漲る力を分けてもらえる」と木を触ってみるという人も多いようだ…

この木は、大阪市が指定する“保存樹”というモノで、その「第1号」なのだという。“保存樹”というのは老樹・巨木を指定し、それを守り育む経費の助成を行うというものであるということだ。

大阪の中でも最も繁華な通の一つに沿った辺りに、数百年の人々の営みを見詰め、戦禍の中を生き延びた大きな木が在るというのは興味深いことだと思う…

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