稚内の市街から海岸の道を東へ進み、宗谷岬に至ってから更に進んで、オホーツク海岸を南下すると、稚内市の隣である猿払村に至る…
↓オホーツク海を望む高台の上…道路の脇になる辺りに記念碑が据えられている…
↓近付くと、一寸大きい独特な形の記念碑であることが判る…
↓ロシア語と日本語で、この記念碑の来歴が刻まれたプレートが据えられている…
1939年12月、この猿払村でソ連の船<インディギルカ>が座礁事故を起こしてしまった。千人を超える人達が乗っていた様子で死傷者が発生している状況の中、地元の人達が必死に救難に携わったという出来事が在った。それを伝え、犠牲者を慰霊するという記念碑である。
<インディギルカ>に関しては「カムチャッカとウラジオストクとの間を航海していた」ということになっているようだが、船の航行や乗っていた人達に関する詳しい事情は「よく判らない?」という面も在るようだ…(その辺りを詳しく研究したものを纏めた本も在るようだ…)が、「大勢の人が困っている海難事故」と、救難作業に従事することが危険である場合さえ考えられる中、危険を顧みずに必死に助けようとした挿話である…
記念碑は、水温が低めなオホーツク海を望みながら、無言で史実を伝えてくれていた…
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