久し振りに<厳島神社>を訪ねてみることにした…広島駅辺りから、広島電鉄の電車に乗ると、路面電車の市内線のエリアを抜け、専用軌道になっている区間を進んで宮島口に至る…そこからフェリーで宮島へ渡る訳だ…
↓「久し振りに上陸した…」と、辺りをキョロキョロしていると、こんなモノに出くわした…
↑「酷く貫禄が在る御坊様…誰だ??」と見入ってしまった…
↓<厳島神社>を現在のような形に整備したという平清盛の像だった…
↑以前に視た記憶が無かったのだが…2014年に登場した像とのことだった。この日はよく晴れていて、こういう銅像は見栄えが佳かった…
平清盛は権勢の絶頂であった時期には「入道相国」(にゅうどうしょうこく)と呼ばれていたという。「相国」は「太政大臣」というような最高の位に就いている人物を指す。「入道」は仏門に帰依して出家しているということになる。そういうことで、像の平清盛は僧侶の姿をしている訳だ。
彼の時代の前後には「法皇」と呼ばれた人達も在った。それは「譲位した天皇」である“上皇”が出家した場合に呼ばれた呼称で、その高い身分を示す特別な僧衣を身に着けたという。平清盛も、その「法皇」の例に準じた特殊な僧衣を身に着けたらしい…像はそんな「入道相国」の姿を再現しようとしたものであり、宮島の<厳島神社>を「整備したというご本人が50歳代位であった頃の様子を想像して造ったようだ…
なるほど「酷く貫禄が在る御坊様…」な訳だ…同時代の“最高実力者”の様子なのだから…
遥かな時代の様子を想像させる銅像を眺めながら、時代を超えて受け継がれて来た建築を擁する社へ…なかなかに面白い…
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