箱館奉行所…(2019.09.01)

↓五稜郭の中に再建されている<箱館奉行所>の建物だ…2010年に完成して公開が始まっている…
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↑幕末期に登場し、「箱館戦争」で傷み、極短期間だけ現存していた建物を、永い発掘作業の成果を踏まえながら史料を詳細に検討して綺麗に再建した訳だ…

↓望楼を備えた、なかなかに趣きが在る建物である…
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↓来訪者が多い時季でもあり、望楼で華々しく太鼓を鳴らすパフォーマンスも在った…
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箱館はかの高田屋嘉兵衛が商港として整備を進めた地でもあるが、幕末期に開港されて重要性が高まり、幕府は箱館奉行を任命するようになった。その拠点としてこの奉行所は築かれた…

完成から然程の年月を経ずに幕府が瓦解し、一時は新政府の役所が奉行所に入ったが、旧幕府系の勢力が蝦夷地を占拠して新政府に抵抗した際にこの五稜郭が本拠地となり、奉行所の建物は彼らの司令本部になった訳だ…そして「箱館戦争」である…

箱館戦争の頃…当時最大の威力を誇った大砲は軍艦に搭載されていたモノであったが…沖に停泊して、そこから発砲すると五稜郭辺りに砲弾は到達した…実際、抵抗勢力を一掃しようとした新政府軍は五稜郭に艦砲射撃を加えたというが…その際に奉行所の建物の望楼が「格好の的…」になってしまったようだ…当時は、少し小高くなった城塞にやや背が高い建築なので、望遠鏡で沖の船上から見えたようだ…

↓函館の歴史を伝える建物…久し振りに間近で眺める機会を設けることが叶った…
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