短時間ながら、酷く深く眠って眼を開けた…「身体を使う」ということをすれば、如実に眠気が射し、眠って些か回復するというものである…自身が「生きて居る」という証のような事柄だ…
午前中に何となく動き、終着・起点の駅であるが故か、「指定席が満席で自由席を利用せざるを得ない乗客」(=自身を含む…)にとって有難い(?)ことに、発車の1時間も前からホームで待機して乗客待ちをしていた列車内に入って居眠りをし、移動をした…そして着いた場所で動き回った…
“所用”で「屋内に閉じ籠ったまま…」という期間が明けた…そうなると「観たい景色を追って歩く」というようなことへの渇望が沸き上がる…地元へ引揚げる場面で「少しばかり(??)の回り道」をして、そうした渇望を少しばかり満たせば、気持ちが元気になることであろう…そんなことを思ったまでのことだ…
↓<白鳥大橋>を望む展望広場に至ったのは、日没が迫るような時間だった…
↓上空の風に雲が流れ、巨大な橋梁の背後の様子が、光と相俟って刻々と変わる…
↓対岸の山に据えられた風力発電の電力が活用されているらしいが、照明が橋梁の美しい姿を浮かび上がらせるようになっている…
<白鳥大橋>は「東日本最大」と言われる1998年完成の吊橋だ。全長は1380mだという…北海道から小さな半島が突き出して深い湾を形成している室蘭だが、“U”の字の上の部分を大型橋梁で結んで“O”の字のように移動可能にしようとした訳であろう…
↓素晴らしい眺めだ…
東室蘭駅近くの宿に陣取ったが…室蘭駅へ列車で出て、室蘭駅から<白鳥大橋>という道路標識を頼みに歩いた…展望広場が在る筈と、巨大な橋梁が見え始めた辺りから歩調も早まったが…結局、歩いて小一時間を要した…往路に関しては展望広場への侵入経路が判り悪く、何やら大きく廻って水族館が在るという辺りまで歩いた…そして復路も小一時間歩いた…流石に…「久し振りにかなり身体を使った…」という感だ…路線バスが盛んに走っているとも言い難く、タクシー会社は在るが、空車のタクシーが流している様子も殆ど見受けられないような場所で、白鳥大橋を眺めた後は「何やら薄暗い感じの郊外…」という雰囲気な場所になった…「室蘭駅に列車で着いて、ふらふらと歩いて訪ねる」ということが想定されていないような場所かもしれない?が、それでも敢えて訪ねてしまった…
↓色々な意味で「忘れ難い景色」ということになった、黄昏の時間帯の白鳥大橋である…
「忘れ難い景色」を少しずつ集める…“プライスレス”な財産を築くことであるような気がしている…
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