「北海道大学」は“総合大学”で、古生物の化石というようなモノを扱うこと、古い時代の遺物を扱うことというような「博物館に並べる」と言えば思い付くようなことに関わりも深いと同時に、自然科学、社会科学、人文科学と非常に広範な分野の研究教育活動が行われる場である。故に<北海道大学総合博物館>には、大学での研究に関連する様々な展示が見受けられる…
↓そういう「様々な展示」の一つだ…稚内も少々係わりが在る訳で、眼に留めて展示を拝見した…
「国境観光」とか「ボーダーツーリズム」という考え方が何年か前から唱えられ始めている。これは、北海道大学の研究機関で取組んだ「境界地域研究」というモノから起こっている考え方だ…
方々に「国境」というようなモノが在って、それは「地域を分け隔てている」というような性格が強いのかもしれないが、嘗ては「地域間の結び付き」も色々と在った訳で、“境界”を越えて複数の地域を訪ねてみれば相違と共通項とが混在し、その背後の“物語”を学ぶ有意義な経験が出来る筈である。それが「国境観光」とか「ボーダーツーリズム」という考え方だ…
稚内に関しては…戦後に「日ソ国境」ということにはなった。現在は「日ロ国境」だが…実は「永い歴史」という尺度で考えれば、稚内が「国境の街」ということになったのは「1945年以降」ということで「短い」のである。そこで「稚内とサハリンとを1回の旅行で巡ってみよう」と、「国境観光」とか「ボーダーツーリズム」という考え方が出て来た訳だが…
<北海道大学総合博物館>のこの展示では、研究の経過を紹介するビデオや、国境地域の貴重な写真の展示等が観られた…
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