<穀物庫>または<コーンバーン>(玉蜀黍庫):<札幌農学校第2農場>:北海道大学総合博物館(2019.09.28)

↓何となく「趣が在る木造建築…」と見入ってしまった…
28-09-2019 Sapporo (16)
↑辺りの木の枝を通り抜けた陽射しが、板を組み合わせた壁に当たっている様が面白い…

↓建物全般が見え易い位置に廻れば、なかなかに特徴的な外観の建物だ…
28-09-2019 Sapporo (14)

これは穀物を保管する目的で、高床式に建てたという建物だ。玉蜀黍(トウモロコシ)を保管している場所ということで<コーンバーン>という通称が在るのだという。

↓建物内の急な階段…
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これは1877年に建てられ、1911年に現在の位置に移転したのだという。この建物の屋根の構造は<札幌農学校演武場>(現在の<札幌市時計台>)によく似ていて、同じ建築家の設計と推定されているそうだ…

「明治の初め頃」ということになる1877年頃の建物は、「明治時代末期」ということになる1910年、1911年頃に移転している。その際に多少の手が加わっているのだが、この<コーンバーン>は最初の建物の部材をそのまま転用しているとされる部分が多く、「明治初め頃の、設立されて日が浅かった農場の風情」というようなモノをよく伝えているのだという…

この種の建物は、単純に見て面白いのだが、何か創建当時の人達の「北の地での新たな仕事に賭けようという想い」が滲むような気もして、少しぼんやりと眺めていた…

この記事へのコメント

  • boheme0506

    こんにちは。
    これはかなり好みの建物です。
    札幌は、昔はじめての北海道旅行でちょっとかじった程度で
    あまりゆっくりしていなくて。
    明治の建物のいうのも興味がありますし
    コーンバーンは北海道特有のものなのでしょうね。
    見学することもできるのですね。
    いつか足を運んでみたいなぁ。
    ↓の映り込みも綺麗ですね。

    2019年10月05日 10:46
  • Charlie

    >boheme0506さん
    こんにちは!拙作記事を御覧頂き、ありがとうございます。
    札幌は北海道外と結ぶ場合でも、北海道内各地とを結ぶ場合でも“交通結節点”になっている、と言うより北海道の陸空の交通は「札幌から放射線状に広がる」という感も在るので、何かと立寄るか通り過ぎるかという機会は多いと思います。が、こういう史跡や文化財は存外に知られていないという感じがしないでもないのが札幌です。
    今般、札幌には縁深いにも拘らず「全く初めて」の訪問だった<札幌農学校第2農場>は、見学可能な状態で、明治時代の建築群が在る素敵な場所でした。この画の建物は、明治時代には珍しかった米国流な設計で、一寸興味深いモノです。写真で視れば、何やら邸宅を思わせないでもないですが、これは農場の倉庫だった訳です…
    札幌駅から地下鉄で2駅と「直ぐ近く」なので、所用で札幌を訪ねた中「昼に着いて、夕方に宿に入るまで」というような時間にふらりと歩く中で気軽に立ち寄れました。
    序ながら、この場所の周辺は学生さんや近隣住民や様々なオフィス等に出入する人が少なくない街中ですから、ランチを愉しむような場所にも事欠きません。
    「札幌に一寸寄る…」という方にお勧めしたいこの<札幌農学校第2農場>です。が、何と言っても、好い感じの光で個性的な旧い建物の画を撮ることが叶ったので、小さなシリーズのようにブログに記事を載せました…
    2019年10月05日 16:12