早めな時間帯に寝入ってしまい、「殆ど深夜…」というような時間帯に眼が開いてしまったような場合…何となく珈琲を淹れて頂くのが好い…
↓前日に受け取ったばかりのこういうモノが在る…
<弁慶>と名付けられている…何となく好い名だ…
↓包みの中は珈琲豆だ…包みのままでは扱い悪いので、容器に容れた…
↑中身はエチオピアの「モカ・イルガチェフ」であるのだという…
「弁慶」と聞けば…今となってはかなり古い話しだが、かの歌舞伎俳優の中村吉右衛門がテレビドラマ等での活動を活発化し始めたような頃、時代劇ドラマで「弁慶」を演じていた経過が在る。伝統的な演劇である歌舞伎の演目でも「弁慶」は登場し、中村吉右衛門はそれを演じていることで知られていた。伝統的舞台の“様式美”という中での演じ方と、一定程度のリアリティーや画の面白さを創ろうとするテレビドラマでの演じ方は自ずと違う訳で、御本人も色々と考えながら取り組んでいたのかもしれない。が、その放映当時は「時代劇ドラマも好きな地方の高校生」だった私は歌舞伎のことは知らなかった…後から聞いたのである…当時は放映されたテレビドラマを視て、「弁慶」が登場する時代を描いた壮大なストーリーと、雑多な勢力が源義経を旗頭に担いで戦乱に関わって行く様子、それを反映した劇中の“義経主従”の醸し出していた雰囲気、敵対した平家陣営の主だった人達や終盤に義経を追い落とすことになる源氏陣営の人達の感じ等が酷く気に入っていた。そして殊更、「他の俳優が演じても多分様にならない??」という存在感で「“弁慶”その人!!」という風貌に見えた、あの役を熱演していた中村吉右衛門が酷く好いと思った。
話しがモノから逸脱してしまったが…「弁慶」というのは、史上の人名から採ったにしても、何か独特な存在感を放つような名であるように思う。そして「モカ・イルガチェフ」という珈琲豆も、「独特な美味さ」でか数多在る珈琲豆の中で存在感を放っていると思う。
↓こういう具合に容器に珈琲豆を容れて…ここから使う分を取出して、挽いてから珈琲をゆっくりと淹れる…
発注したのは、京都で概ね半世紀の歴史を刻んでいるという老舗喫茶店であるということだった。何気なく本店住所を視れば「橋弁慶町」と「弁慶」の名が住所に入っている!?或いは「店の住所に因んだ愛称?」と思い、「史上の人名が住所に?永い歴史の京都らしい?」とも思った…が、それはそれとして、ここでは通販にも供している何種類かの豆の各々に、人名に由来する愛称を冠しているようだ…
「京都」というのは、色々な意味合いで「喫茶店激戦区」なのだと思うが…そんな街で半世紀の歴史を刻んだ店が手掛ける「モカ・イルガチェフ」である<弁慶>…実に好い!!
「美味い…気に入った!」と頻繁に淹れ過ぎれば直ぐに豆が無くなってしまう…そこには少配意しなければなるまい…
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