↑大変に気に入っている錫のタンブラーに、岩手県の盛岡から届いた酒を注いで、これをゆったりと味わう…
<あさ開>というのは、岩手県の盛岡―「盛岡」と聞くと『壬生義士伝』という小説を思い出す。あの小説の主人公が盛岡出身だった…―で明治時代初期からの伝統を受継ぐ、清酒を醸す蔵だ。そこで手間を掛けて清酒を醸す際に生じる酒粕を利用し、更に手間を掛けて蒸留する。その結果として出来上がるのが、今般入手した<あさ開 単式蒸留酒粕焼酎>である。そういうように「意外に手が掛かるモノ」と思うと、「些か贅沢な酒」という感もする。
「酒粕を利用した焼酎」というのは「その辺で何時でも売っている」という程でもないので、「そんなモノ?在る?」というようなことにもなるのかもしれない。が、意外に古くから造られているモノのようだ。
↓今般入手した焼酎の箱にも、酒粕を利用した焼酎が江戸時代から或る程度広く親しまれて来た経過も在るということを紹介する文が在る…
↓酒粕を使っているので「清酒!」という芳香が漂うのだが…口にすれば明らかに強めな刺激の蒸留酒である…少し不思議だ。
↑或いは「度数が酷く高い清酒」のような感かもしれない…逆に「清酒の香りがするウォッカ」というように感じられるかもしれない…とにかく個性的な味だ…
この<あさ開 単式蒸留酒粕焼酎>は度数の調整を施さない原則の“原酒”で、度数は43度だ。「43度」というのはウィスキー等に見受けられる度数だ…
↓偶々見付けたモノだが…非常に好い!
この記事へのコメント
6x6
Charlie
こんばんは!!
拙作をお愉しみ頂き、ありがとうございます。芳香が立ち込めて「呑みたい…」と気持ちが逸る中で写真に収めてみると、何か雰囲気が好い画が出来ました。こういうような画には、今後も挑戦したいと思います…
<あさ開>に関しては「盛岡で明治時代初期からの伝統を受継いで清酒を醸している蔵」と以前に偶々知り、清酒は頂いたことが在ったのですが、その清酒を醸す際に出て来る酒粕の焼酎が在るのは初めて知ったのでした。清酒好きな方の中、相当数の方が気に入ると私は思います。
岩手県は“南部杜氏”というような酒造業の伝統も在って、佳い酒を醸す場所も多いのだと思います。多分、<あさ開>も岩手県内では「御馴染みの地酒」なのでしょう。北海道では、少し凝った品揃えの店でもなければ、余り視掛けないような気がします。
錫のタンブラーは随分以前から関心が在ったのですが、少し前に「思い切って!」と入手しました。これにこの<あさ開>の焼酎を注いでゆったり頂くのは格別です。