動き回った間、殆ど途切れなかった雨に濡れてしまい、やや強い風にも吹かれ、何やら身体が冷えて、手も悴むという異様な感じで消耗していたが…地域としては「異例?」な時季に雪が降って、冷たい雨で冷やされた箇所に積もるような例まで見受けられた時…「少し遠くへ逃れて…そして休もう…」と思った。
そうして京都に至り着いた。何度も前を通りながらも、タイミングが合わずに利用機会を設けられなかった宿が在って、そこを押さえることも適ったことに感謝しながら到着であった。
酷く濡れた衣類を替えるようなことをして、濡れながらかなり歩いた身体を休めていたが、ふと思ったのはかの<祇園枝垂桜>が宿の近くであったということだった…
<祇園枝垂桜>に関しては2016年4月と2019年4月とに各々、花が咲いていた様子を視ている。「今季は?」と思ったのだ…
↓「東寄りから西寄りを望む」というような角度で夕刻に<祇園枝垂桜>を眺めた…
↑半ば逆光な感じで、枝に付いている無数の薄い花びらの一部が透けたような感じになる…
↓思い浮かんだのは…「妖艶」という語だ…
↓刻々と背後の天の様子が変わる時間帯で、<祇園枝垂桜>の見え方も刻々と変わる…
↓古く大きな木には「精霊」のようなモノが宿っているというような気がする場合も在るが…きっと「妖艶な桜の精霊」が宿っているのだと想像した…
通常は夜間にこの<祇園枝垂桜>をライトアップするらしいが、今季は「例の諸般の事情…」で中止したのだそうだ。それでも、夕刻の刻々と変わる光に浮かぶ<祇園枝垂桜>の肢体は艶かしい…こんな様子に出くわすことが叶って好かった…
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