京都の祇園に宿を求めて滞在していた。京都を離れる朝は存外に「早い…」感じで訪れた。
宿の朝食が別料金である場合、朝食提供時間の以前から外に出る、またはチェックアウトして移動する場合も多いことから「朝食無しの“素泊まり”」とする場合が多い。今回もそのようにした。実際、早朝5時台から活動して午後3時台に引揚げるということもしてしまった位なのだ…
京都を離れようとしていた朝、不意に思い付いたのは「老舗喫茶店で朝に何か?」ということだった。宿から徒歩圏内で、何か在れば好いと思ったが…ネット検索してみれば、訪ね易い辺りに1軒、アッサリと見付かった!
↓こういう感じの店だ…
「八坂神社が視えるような場所」からであれば…四条通を西へ進み、川を渡って阪急の京都河原町駅辺りに至り、木屋町通を北上して三条通に至り、そこから寺町通に入った辺りだ。商店街の中である…
↓「“昔”の“モダン”」という風だが、現在視ても洒落た感じのマークだ…
↑朝の開店した辺りに入った…
↓階段が在って、2階席も設けられているようだったが、そちらはランチタイムに使用する場所のようで、1階に入った…
↓メニュー表の表紙にも確り「1932(昭和7)年創業」と書き込まれている…
↓<タマゴサンドウィッチ>というモノを頂いた…
↓絶妙な柔らかさの玉子焼きがパンに挟まっている…
↑玉子焼きは甘味料を加えていないと思う。「御好みで…」と塩が供された…
京都では玉子焼きを使うサンドイッチがポピュラーであるらしい…これを「最初に考案した人」というのは、凄い発想の人なのだと思った…
↓やがてこの店の定番となっているオリジナルブレンドの珈琲も出て来た。カップが美しい…
こういうような「伝統」になっているような喫茶店というのは、なかなかに凄いと思う。私自身のような来訪者も、街の人達も利用しているような感じの場所で、私が在席した間も色々と出入りは在った…
京都は古くからの様々なモノが在る他方で、時代毎の新しいモノを積極的に導入して来たような面も在る。1930年代に珈琲を供する喫茶店は「目新しい事業」で、珈琲を普段から頂くというのも「目新しい慣習」だった筈で、それに挑んだ店の創業に携わった皆さんが在って、その事業が現在も受継がれている…
こういうモノに出くわすことが出来たのは好かった!
↓こちらがウェブサイトだ…
>>スマート珈琲店 昭和7年創業、京都三条の喫茶店
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