姫路城の周辺では、桜を背景に「結婚される方達」または「結婚したばかりの方達」の記念写真を撮っているような光景を多く視掛けた。明らかにそれと判る、和装や洋装の衣装の男女と、カメラを手に撮影をしている人、同行している方が1人、2人というグループが散見した。天候も好く、桜の花の状態も好かった。
桜の花が好い場所に関して、何処へ行っても昨今の「事情」により「宴会等は御遠慮下さい」となっている。所謂“花見”という人達は稀、或いは皆無に近かった。が「普通に散策」とか、「少し足を停める」とか、「一寸腰を下ろす」という様子で「綺麗だね!」と花を愛でている様子は見受けられた。或いは「自然に自然の花を愛でる」という様子で、好いように思った。もしかすると、大勢で殺到して場所を取って宴会をやっている「普段の“花見”」の方が「やや異様?」なのかもしれない…
そんなことも思いながら、姫路で、または神戸で一息入れて空港へ向かう段取りを考えながら歩いていた。眼の端に「白いモノ」が蠢いた気がした。
↓蠢いたモノの気配がした方へ眼を向けた…

↑悠然と、天候が好い日の日常を過ごしている白い猫が休んでいた…
猫の側でも、私が傍を歩いて近付く気配を感じ取って「何??」と一寸動いたのであろう…その動きを「眼の端に白いモノが蠢いた?」と思った訳である…
この猫…桜の花が視えるでもない、余り顧みられているでもないモニュメントのようなモノの陰の、「安眠出来そうな場所」に確りと陣取っているように見えた…
何やら騒然としているような状況が在るかも知れないが…個々人としては、各々に安眠出来る場所で悠然と過ごす他に、出来ることも無い…この白い猫を視て、そんなことを思った。姫路城の片隅で出くわしたので、「城の御殿で身分の在る人が愛した猫」というような風貌をしている猫のような気もした…
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