↓城南宮という神社が在る…鳥居に掲げられた扁額には「城南離宮」と在る…

↑江戸時代まで、この辺りが院政の時代に<鳥羽離宮>とされていた地区でもあったことから、「城南離宮」が社号のように用いられていたそうだ…
↓鳥居の柱には「文久元年」(=1861年)と幕末期の年号が刻まれている。敬愛され、篤い信心を寄せられていた社で、この時期に寄進を受けた鳥居なのであろう…

↓いよいよ城南宮に入る…

↓鳥居の中央には「太陽・月・星」を象徴するという特徴的な紋が在る。

平安遷都の際に創建されたと伝えられ、「城」(=平安京)の南側に鎮座することから「城南宮」と呼ばれるようになったという。院政の時代には、その中心的な場となった<鳥羽離宮>の一部を占めたことで寧ろ「城南離宮」と呼び習わされ、離宮の鎮守という位置付けにもなったことから、皇族の行幸も頻繁であったという。そして<(京都)御所>の「裏鬼門」を守る神となったことから、貴族の「方違」の宿所となり、方除けや厄除けの神としても信仰されたという…
↓本殿は1978(昭和53)年の建築であるというが、平安時代の様式に則ったとされるものだ…

↓近付いて眺めると、なかなかの迫力だ…

色々な事情で損なわれた建物が再建され、場合によって再建されていないのかもしれないが、「平安遷都の頃から辺りに鎮座」という「場所」が独特なエネルギーを放っている…というような気もした…少し興味が在って、なかなか訪ねる機会を設けられずにいたが、「京都から奈良へ移動する場合の通り道…」と思い付いて立ち寄る機会を設けられた。善かった…
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