<堀川>は京都の街中を真直ぐ流れる川だ。色々と利用されていたが、次第に顧みられなくなって行った。そして水流が途絶えて地名に名残を残すのみとなっていたようだが、2000年代に川として、河岸の憩いの場として復興整備が施されたのだという。
↓その<堀川>にこういうモノが在った…

↑<堀川第一橋>(ほりかわだいいちきょう)という石造の橋だ。
↓柱に<堀川第一橋>と確り刻まれていた…

この辺りには、古くから<中立売橋>(なかたちうりばし)という橋が架かっていて、御所と二条城とを結ぶ経路に在ることから、江戸時代には幕府が管理する「公儀橋」と位置付けられて重視されていた。
1873(明治6)年に、橋は石造のモノに替えられた。そして<中立売橋>という名は通称として残るが、<堀川第一橋>が公式の名称ということになった。
↓非常に美しい橋だ。真円の一部になるような形のアーチを描く形状だ。日本国内では稀な形状であるという…

嘗ては車輌が通る部分を舗装していたそうだが、平成に入って全面的に石畳になったのだという。京都市が文化財に指定しているそうだ…
↓辺りは「親水河岸」というような雰囲気に整備されていて、桜が好い感じだった…

この石造アーチ橋が築かれたという1873(明治6)年であれば?伝統的な技術が用いられたのかもしれないが、「明治初期に新しい石橋」という辺りに、「時代毎に各時代の新しい技術等を容れた京都」という「街の個性」に想いが及ぶ…
この記事へのコメント
boheme0506
この高架下はモノクロがよく似合いますね。
ここはいろんな桜が咲くのですが3/30だったら
ソメイヨシノかなぁ?
ここは夏にはライトアップのイベントもあるのですが
今年は中止でしょうね。
こちらはすっかり新緑ですが
ようやく桜が咲き始めたのですね。
Charlie
こんばんは!
この「明治時代の石橋」に関しては、モノクロで撮って、後から画を視て「酷く…モノクロが似合う!」と思いました。
<清明神社>を訪ねて堀川に至って、少し興味深くこの橋を眺めていました。
この場所に限らず、何か「河岸に花が咲く木を植える」というのが方々で見受けられるようで、3月末に立寄った京都は想い出深いものになりました。
この橋のような、古い石造の建築は「ライトアップの夜」もきっと画になることでしょう。機会が在れば視たいものです。
この辺は漸く桜ですが、この辺の種類であるエゾヤマザクラは、花と葉が交じってしまい易い感じで、見頃が酷く短い感じもします。
「花が咲いて、緑溢れて…」というような季節の動きに関して、“北”は日本国内の他地域に比べてワンテンポ以上遅れるような感じになります。