「宇治」と言えば<平等院>が圧倒的に有名な場所であるように思う…が、その<平等院>が在る辺りと「川を挟んだ辺り」に古くからの伝統を誇る社が鎮座している。
↓宇治神社である…
宇治神社は「宇治の産土神(うぶすながみ)」、「郷土の守り神」というような存在で、応神天皇の皇子であった菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)の神霊を祀っているのだそうだ…
菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)は、父の応神天皇に寵愛されて皇太子に立てられたものの、後の仁徳天皇となる異母兄に皇位を譲るために自殺したという美談で知られているという。
「宇治」という地名は「菟道」に由来という話しが在るそうだ。「菟道」は「うぢ」ということになる。道に迷っていた皇子の前に現れた兎(ウサギ)が、皇子の方を何度も振り返りながら進むべき道を先導したという言い伝えが在るという。それに因み、宇治神社では兎を神様の御使いとしているそうだ。
↓静かな場所だが、「4世紀の出来事」と伝えられる挿話に依拠した、かなり古くからの地元の篤い信仰を伝える、なかなかに雰囲気が好い場所だった…
出先で、こういう「好い雰囲気だ…」と記憶に留めたい場所を随意に巡ってみるというようなことが、非常に愉しい。
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