前夕、滞在した宿の方と言葉を交わした際、桜の時季に散策をするのであれば「興福寺界隈の雰囲気が好く御薦め」という御話しを頂いた。なるほど、JR駅に近いエリアの宿に勤められていて、周辺を何らかの形で何時も動いているであろう方の言だけに間違いは無く、興福寺辺りの雰囲気はなかなかに好かった…
↓そう思いながら眺めた光景だ…

↑桜の奥に先端部が覗くのは<三重塔>である…
興福寺に関しては、昨年に近くで写真も撮ったが、五重塔が非常に好く知られていると思う。これに対して、三重塔はやや知名度が低いかもしれないが、平安時代の終わり頃に登場し、鎌倉幕府が登場して行く源氏と平家との争いの戦禍で焼けてしまい、鎌倉時代の前半、比較的早くに再建されたと見受けられる建物であるとのことで、「国宝」にも指定されているモノなのだそうだ…
色々な建物が、建てられ、損なわれ、再建されということを繰り返し、戦乱、天災、疫病等々の様々な困難が在った筈だが「それでも!」と興福寺の種々の文化財は「創建の時代の祈り」のようなモノと共に現代に受継がれている訳だ…
そんなことを思いながら、ここから歩いて宿へ引揚げたのだが、この「桜の奥に塔の先端」という様子が酷く記憶に残る…
この記事へのコメント
boheme0506
興福寺の周りにもこんなにも桜が見れるのですね。
よく行く界隈なのですが、桜が咲いている姿は
見たことがありません。
奈良の桜だと、氷室神社と長谷寺しかないなぁ~。
確かに五重塔の知名度とインパクトは大ですね。
鹿写真拝見しました。
私が2月に行った時も、中国人観光客が消えて
鹿がせんべいをもらえなくてついてきて
今も鹿しかいないみたいで可哀そう。
Charlie
こんばんは!
コメントありがとうございます。
近鉄奈良駅に近い辺り、興福寺に至って桜を眺めた時の画でした。
あの辺りは、夥しい数の木が集まっているというのでもなく、際立って目立つ大きな木が在るのでもないと思いましたが、好い按配に桜の木が適当に散りながら集まっている感じでした。
猿沢池側から視ると、有名な五重塔の反対側にややマイナーな三重塔が在って、桜の木の陰になっていました。
今般、京都と奈良で桜を観る機会が設けられたことが本当に善かったと思っています。各々に好い感じでした!
鹿は「煎餅をくれる人達」を探し求めているようにも見えましたが、私が彼らに出くわした東大寺周辺では、軒下で雨を凌ぐ感じでしたね…