『絲綢之路』(しちゅうのみち)…(2020.05.12)

奈良の薬師寺に<玄奘三蔵院伽藍>という場所が在った。

玄奘三蔵は唐代の僧で、現在の中国からインドへ旅をしている。経典の研究で多大な成果を挙げたという人物で、現在に受継がれる法相宗を開いたとされる。法相宗の寺である奈良の薬師寺では、この玄奘三蔵を祀る<玄奘三蔵院伽藍>という場所を設けている。

<玄奘三蔵院伽藍>に立寄った際、奥の建物内に玄奘三蔵による中国からインドへ旅をイメージした画の展示が在った。かの『西遊記』は玄奘三蔵による中国からインドへ旅に着想を得た伝奇であるのだが、<玄奘三蔵院伽藍>を見学した際には「遥かな昔に、かのシルクロードの長い長い道程を…」というようなことに想いを巡らせていた…

そしてYouTubeであの<シルクロードのテーマ>を探して聴いてみるというようなこともしてしまった経過も在ったのだが…「(拙宅の)何処かにディスクが…」と気になっていた。

↓拙宅に、その<シルクロードのテーマ>を収めたディスクが確り在った!!
12-05-2020 my disc.. (1)
↑本当に「何となく…」という感じで出て来たのだった…思わず写真に収めてしまった…

↓「シルクロードを経て、遥かな国々から日本へもたらされた…」と云われる古楽器の画をジャケットに採用している…なかなかに好いデザインだ…
12-05-2020 my disc.. (2)

シンセサイザー奏者、作曲家の喜多郎の作品だ。ディスクは1998年に登場したモノであるようで、入手した時期は定かでもない…が、楽曲は1980年のモノであるという。

これはシルクロードをテーマにしたドキュメンタリー映像のBGMとして登場した作品ではあるが、随分以前から気に入っている音楽である。もう40年も前の作品だというが、「遥かな昔の出来事」や「永い間、変わることもなく時を刻む雄大な風景」に想いが巡る音で、なかなかこれに替る作品が思い当たらない…

<玄奘三蔵院伽藍>が切っ掛けで、一寸好い感じな画が入ったディスクに再会出来た感である。

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