以前に“マルジュウ”という用語が在ると聞いた。“マルジュウ”には「丸十」という文字を使う。これは「丸に十文字」という大名の島津家の紋を指し示すが、島津家と言えば薩摩だ。そういう訳で“マルジュウ”とは「サツマイモ」を示すのだという。
「サツマイモ」というように、現在の鹿児島県の一部ということになる薩摩からあの芋が広まったような感だが、芋の伝播に諸説在る中の一つに、現在の沖縄県である琉球を経て芋が伝わっているというものが在る。
現在、沖縄県でも「サツマイモ」の範疇に入る芋は栽培されているそうだ。ポピュラーなモノは「紅芋」と呼ばれる、皮を剥けば赤紫色であるモノだ。広く方々に送り出されるのでもなく、県内で消費―そのまま食べるか、加工品とする。“沖縄土産”で「紅芋を使った菓子」というのが知られているようだ…―されている。
↓その紅芋を使って、沖縄県内の酒造会社が芋の本格焼酎を製造していると聞き、入手してみたのだった…
↓紅芋に因んで<紅一粋>(べにいっすい)
紅芋と、泡盛でも用いるタイ米と黒麹を用いて醪を造って蒸留しているということである。「沖縄県の芋による焼酎」というのは、この<紅一粋>(べにいっすい)が初めて広く売り出されたモノということになるのかもしれない。
芋の本格焼酎の中に「赤〇〇」というような命名のモノが見受けられる。それらは皮を剥けば赤紫色であるモノなど、赤い芋を用いていることに因んで「赤〇〇」としているのだが…この沖縄県内の酒造会社による<紅一粋>(べにいっすい)はそうした「赤〇〇」というような系統の味わいだ。
<紅一粋>(べにいっすい)は、材料の紅芋に由来するらしい甘味と芳香が、良質な泡盛のように滑らかに流れ込んで来るというような、なかなかに呑み易いモノに仕上がっている。製造に携わっている酒造会社は、沖縄県のサトウキビを使用したラム酒を造ろうということで起こった会社で、泡盛もこの焼酎も、その他のモノも手掛けているようだ。
↓「美味い!呑み易い…」とも「呑み易くて美味い!」とも言える感である<紅一粋>(べにいっすい)…「試してみたい…」と四合瓶を入手したが…誤りであった…直ぐに無くなってしまいそうだ…
沖縄産 紅いも焼酎 紅一粋(べにいっすい) 25度 720ml [ヘリオス酒造 / 4合瓶 四合瓶 / お土産 おみやげ] |
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