「うだつが上がらない」という表現が時々耳目に触れる。「うだつが上らない」??それは「私のことだ!!」と戯れてみたいが…「地位・生活などがよくならない。ぱっとしない」という程度の意味だ。
ではその「うだつ」とは何か?
↓これがその「うだつ」という代物である。
↑軒の両端に小さな壁が設えられている。屋根の両端を高くすることにより、隣家からの火災延焼を防ぐように設計された防火用の“そで壁”のことを「うだつ」と呼ぶのだ…
↓各々に色々な飾りを施した「うだつ」が設えられた建物が並んでいるという地区が在るのだ…
↓こういうような調子で、「うだつ」が連なっている…
徳島県の西側の内陸部、美馬市の脇町にこういう「うだつ」を備えた古い建物が集まっている地区が在って「重要伝統的建造物群保存地区」ということになっており、<うだつの町並み>と呼び習わされている。
↓この<うだつの町並み>に至り、「上ばかり視て歩き廻る…」という妙な状態に陥ってしまっていた…
この脇町の辺りでは、特産品となって行った藍を扱う商いが盛んで、吉野川の舟運でそうしたモノが運ばれ、辺りは非常に栄えた。大正時代に至って鉄道が開通し、次第に藍の商いも他の染色の台頭で勢いを失い、この辺りの古い町並みは残されてしまった訳だ。
↓それにしても見事だ…
徳島駅から内陸部に延び、阿波池田駅に至る徳島線の、阿波池田駅より少し内陸の辺りに穴吹駅が在る。その穴吹駅から概ね2.5㎞程度の場所がこの地区だ…涼しい時季なら歩いてしまったかもしれないが…「夏らしい!」という感で、酷く汗もかいた今般は、往路はタクシー、復路はバスで動いた。
↓飾りも別注で、こういうモノを設えるのは相当に資金が必要であったと想像する…
こういう「古い町並み」を訪ねるのは一寸面白い…自身は「“新興住宅地”の育ち」であるためか、「古い町並み」には憧れのようなモノを持っているかもしれない…
この記事へのコメント
boheme0506
驚きました。
四国地方を全県まわっているのですね。
北海道から四国へ行くと身体が暑く感じるのでは
ないでしょうか?
四国は高知はけっこうじっくり巡ったことがあって
香川と愛媛はさっくりで
徳島はゆっくり行きたいと思っていました。
大歩危小歩危と、ここ脇町に行きたいと思っていたので
見れて嬉しいです。
ますます行きたい気持ちが出てきました。
徳島が県外ナンバー狩りを派手にやって
ちょっと尻込みしていたところですが
県の様子はどうでした?
今は北海道へ戻られたのでしょうか?
Charlie
こんばんは!各記事を御覧頂けたようで、ありがとうございます。
例年、7月末や8月初めに時間を設け悪い感じですが、今年は設けられることになったので「夏らしい場所で好きに過ごす!!」ということにして、新千歳・神戸を往復することにしました。
出発直前になって「四国!?」と思い付きました。神戸から姫路に出て、姫路を発って香川県に入った後、徳島県に寄りながら高知県に至り、そこから愛媛県です。何となく「そうだ!4県に足跡だ!!」と、少し慌ただしくはなりました。JR四国の「普通列車と特急列車の自由席に、3日間随意に乗降可」という「週末が関連する3日間のみ発行」の切符を高松駅で入手し、それを使って「ダッシュ!!」のような“駈足旅行”でした。
多分、稚内と出先の各地との気温差は10℃程度は在るような気がします。考え悪い程度に汗もかき、何度か宿で洗濯です…しかし、時には「夏日!」という中で過ごしたいものです。飽くまでも「時には」です…(苦笑)
徳島県で「県外ナンバー狩り」というような、険悪な感じ等は特段に感じませんでした。と言うより、徳島県内の高速道路を「なにわ」のナンバーのバスで通って、辺りの車を何となくみれば、「徳島」という以外のナンバーが「より多い?」という程度に目に付いた感じでした。
各地で、一部に「検温を…」とか「消毒を…」とか言っていますが、「だから??」という感じでした。人出は何処も「やや少ないのかもしれない??と言って“普通”を知らない場所ばかりだが…」という具合でした。
今般は自身の流儀で、四国各地の“初視察”という按配で、また訪ねてみる機会を設けたいと思いました。何処も各々に面白い感じでした。
現在?奈良で寛いでいます…近く、神戸空港から引揚げです…
今般の旅の写真は、随時、順次こちらのブログで取上げたいと思います。旅の途次であっても、思い付いてドンドン先行で写真をブログに出してみることもしてしまっていますが…