↓長谷寺を拝観しようと、門を潜った直ぐ後の場所であるが、非常に特徴的な空間が形成されている場所のように思う…
↑暫し足を停め、ゆっくり眺めて写真を撮ってしまった…
↓傾斜に石段が設えられ、その石段を覆うように屋根が設えられている…
↓一頻り石段を上がれば、更にもう一つ、屋根で覆われた石段が設えられている。
↓随分と上ったものだと、何となく振り返るが…
↓更に上るようになっている。こちらも石段が綺麗に屋根で覆われている…
これが長谷寺の登廊(のぼりろう)で、上中下の3つの部分から成っているという。
平安時代の1039(長歴3)年に「春日大社の社司中臣信清が子の病気平癒の御礼に造った」と伝えられているそうだ。下と中とに関しては、1894(明治27)年に再建されているという。
近鉄の長谷寺駅から坂を下り、谷の底のようになっている場所を進み、更に坂を上がるような感じで長谷寺に入って行くようになっている。存外に歩く場所である…
そういう場所で、古くから「石段に屋根」というのは、歩く人達への配意に溢れている感じで一寸興味深い…勿論、初めて登廊(のぼりろう)が登場したというような時代と現在とでは、長谷寺を訪ねる人達が歩く動線は大きく異なるのであろうと想像はするのだが…
今般、この長谷寺を含めて「想像以上に歩く…」という感の場所を多く訪ねることとなった。歩くこと自体は厭わないのだが、今般は陽射しと気温との故に「無理はすまい…」と、敢えてゆっくり動いて、思い付いた場所でも敢えて訪ねないままとしてしまった例が目立った。それが悔いを残したとも言えるが、他方で今迄に出会ったことが無い「夏らしい陽光の下での輝くような光景」に見えたことは喜ばしい…
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