広がる近鉄の路線網の中、奈良県、大阪府、京都府を行き交っている、別売の特急券を求められない各列車に随意に乗降可能な「1日乗車券」が売られていた。「乗車当日に思い立って…」ということは叶わず、「乗車前日までに求める」ということになっているので、奈良に到着して直ぐに「明日…」と窓口で求めておいた。
この「1日乗車券」を駆使して、近鉄奈良駅を起点に生駒山の宝山寺、長谷寺を訪ね、奈良市内に引揚げて西大寺にも立ち寄った。
朝からそれだけ動き回り、殊に長谷寺では相当に歩いた―駅から谷を下って、谷を上がるように寺を訪ね、寺から谷を下って、また谷を上がって駅という具合だった…復路に駅の近くで地元の年配の男性と擦違った際、何となく互いに会釈をしたが、その方は「暑いでんな…」と声を掛けてくれた。傍目に「とんでもない…」という程度に汗をかいていたのだと思う…―ことから、午後の一時は宿の居室で休憩していた。
その休憩時に思い出していたのは、宝山寺を訪ねようとした際に生駒駅で視掛けた様子だった。生駒駅は幾つかの路線に乗換える駅なのだが、何やら「あれば大阪の地下鉄の車輌?」という列車が視えていたのだった…
一寸調べると、生駒の少し東側から東大阪市内まで近鉄の路線が敷かれ、それが大阪の地下鉄の中央線と繋がっている「直通相互乗入」という列車が運行されていることが判った…そして、「1日乗車券」が利用可能な近鉄の駅は荒本駅までである。
荒本駅?「眺望が素晴らしい展望ロビーが在る」と噂に聞く、東大阪市役所の最寄り駅だ…
少し前置きが長くなってしまっているが、そうして夕刻に東大阪市役所に御邪魔したのである…
↓幾つもの高速道路が絡み合っているジャンクションが眼下に拡がっていた…
↑遠くに<あべのハルカス>と見受けられる背が高い建物が判るが…遠景はかなり霞んでしまっていて、何となくスッキリしない感だった…
↓飛行機が飛んでいる様子も時々見えた。大阪の辺りは複数の空港が在って、様々な便が運航されている訳である…
↓沈む夕陽が見える方角ではないが、日没に近い時間帯で、空の様子は刻々と変わり、少しずつ灯りも見え始めていた…
↓遠景が霞む中、もう少し暗くなるのを待つか否か迷ったが…結局、奈良へ引揚げる時間帯が遅くなってしまうと思い、余り粘らなかった…
↓東大阪市役所はこういう建物だ…エレベータで22階に上がると、東大阪ジャンクションが在る景色を眺めることが出来る…展望ロビーは、東大阪市役所の通常業務終了後の夜間も含めて、毎日朝から夜まで開放されているようだ…
何となく…今般は日中の陽射しや気温で動きが鈍っていたことから、「何れ在るかもしれない別な機会に備えた“下見”」という感も何処となく在ったのだが…「無料で入ることが出来る場所でこれだけの眺望」というのは実に素晴らしい!!是非、再訪してみたい場所である…
>>東大阪JCTの図:NEXCO西日本 「関西地域のジャンクションのご案内」 より
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