尼崎から列車に乗り、三ノ宮駅に至った。「後はポートライナーで空港へ…」と思いながら、一寸ホームで立ち止まって振り返った…
↓未だ停車中の車輌の扉は開いているが、間も無く発車するとの案内が流れている…
↓車輌の扉が閉まり始めると、停車中の列車の前で何かが動く…
↓動く列車とホーム上を行き交う人を隔てるように“ロープ”が張られるようになっている…
近年…と言うより、既にそれなりに長い時日を経ているかもしれないが、鉄道駅で「ホーム扉」というようなモノを導入するようになっている。
京都の地下鉄東西線の駅のように、列車が出入りしている部分に天井から床まで壁を設えて、停車する車輌の扉辺りにスライド式の扉が設えられるというのが、最も確りした「ホーム扉」ということになると思う。(この方式の場合、発着する列車の車輌が余り見えないので「やや不思議?」という感になるように思う…)こういう例は然程見掛けない…大概は、自身の感覚としては腰の辺りか胸の下辺りというような高さの、板塀のような壁がホームの列車が出入りしている辺りに設えられ、停車する車輌の扉辺りにスライド式の扉が設けられるというようなモノだ。
この「ホーム扉」だが、「行き交う車輌の扉と同じような間隔で綺麗に扉を並べる」というようにしなければ、乗降が円滑に出来ない感じになってしまう…京都の地下鉄東西線の駅のような場所は、路線そのものが相対的に新しく、走る車輌に確り合わせて造ってあり、新しい車輌を導入する際には「ホーム扉で不便が生じないような出入口の間隔」で車輌を設えることになるであろう。板塀のような壁を据える場合も、行き交う列車の車輌の扉間隔に合わせて「ホーム扉」を設けることとなるであろう。
この「ホーム扉」に関して、JR西日本では「少し困った…」という経過が在ったようだ。というのも、新旧様々な車輌を使っていて、様々な運行区間の列車が行き交っているJR西日本の駅では多様な車輌の故に「列車毎に異なる乗車位置」という例が存外に多い。そうなると「行き交う列車の車輌の扉間隔に合わせて“ホーム扉”を設ける」ということをやり悪い…
そこで考えられたのが、この記事で写真を出した方式だ。少し広めな幅で「踏切」のようにロープが上下する仕掛けが在る…この方式であれば、「列車毎に異なる乗車位置」となっていても、「ホーム扉」が持っている役目を果たしながらも、乗降時の利便性は損なわれ悪いのである…
「なるほど!」と思う方式だ…こういう「一寸変わっている?」に出くわせるのが、少し離れた地域を訪ねてみる面白さだと思う。
この記事へのコメント